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年をとってから差がつく! 意外と知らないオーラルケア

記事に関するキーワード:健康管理 8月 香り 生活習慣改善

きちんと歯磨きの仕方を教わったのはいつのこと?! 毎日の習慣だからこそ、惰性になってしまいがちなのがオーラルケア。今一度、正しい歯磨き方法を考えてみませんか? 今回は、歯科医師の彦坂実な美先生に正しいオーラルケアについてお話を伺いました。

Q.ずばり、歯みがきの理想的なタイミングはいつですか?

理想のタイミングは、毎食後すぐの歯磨き。少なくとも食後30分以内には歯を磨くべきです。朝と夜は歯磨きが習慣化されている方がほとんどだと思いますが、日中も本来であれば歯は磨くべきタイミングです。昼間に歯磨きをするのが難しい場合は、夜の歯磨きを早めにするのがおすすめですね。※酸蝕症など歯の弱い方は食後10分から30分あけてからの歯磨きの方がいい場合もあるので歯科医院に相談してください

Q.朝と夜の歯磨き、気をつけるべきことは?

●朝は食事前後の歯磨きが正解!
朝は朝食を取ってなくても歯磨きは必要です。なぜなら寝ている間に口の中の菌は増殖しるのです。そのため朝は、口腔内のばい菌を減らすために朝食なしの場合にも歯磨きは必要です。理想は、朝食前に簡単なブラッシングをするか、ぶくぶくうがいをして食事をとりましょう。もちろん、朝食後30分以内の歯磨きも忘れずに。

●夜は食後と睡眠前の2回がおすすめ!
睡眠中は唾液が減少し、むし歯になりやすいので磨かずに寝るのは言語道断! 睡眠中は唾液の量が減少するので、寝る時間が遅い場合は、夕食後と睡眠前に歯磨きを。基本は食後でOKですが、寝る時間と食後が離れていたり夜食をとる場合は就寝前も歯磨きをするのがおすすめです。

Q.正しい歯磨きの仕方は?

一般的に推奨されているのはスクラビング法という磨き方。
歯に対して90度に歯ブラシをあて、小刻みに動かしながら一歯一歯丁寧に磨きましょう。ゴシゴシと歯ブラシを大きく動かすと汚れが取り切れません。一歯ずつ20~30往復する意識で磨きましょう。また、歯周病が気になる人や、歯茎に近い部分は歯に対して45度に歯ブラシをあてると、歯周ポケット内まで重点的に磨くことができます。

歯磨きで注意したいのが磨き残しです。漫然と磨いていていては、どこを磨いたか分からなくなってしまうので順番を決めるのも大切。右上から左上に次に左下から右下など、鏡を見て順番通りに磨くだけで磨き残しは減少しますよ。

●下の歯は裏側を意識してブラッシング
下の前歯の裏側は歯石が付きやすい部分、また、下の前歯の裏側には唾液が出る場所があるので歯石が溜まりやすいのです。歯ブラシを縦に動かして裏も忘れずに磨きましょう。

●上の歯は奥歯のほっぺた側がむし歯好発部位!
磨きにくい部分なので奥まで歯ブラシを入れて少し口を閉じることでほっぺた側の奥歯が磨きやすくなります。奥歯は上下ともに、ほっぺた側、舌側、かむ面と三面あります。三面に分けて一面づつ丁寧に磨きましょう。

Q.口臭を予防するためのケアとして効果的なことは?

口臭の主な原因は、成人では歯周病です。歯周病菌は歯茎の奥深くで繁殖し非常に臭い臭いを発生させます。歯科医院で治療しながら、家での歯磨きも徹底することが必要です。また、ストレス、薬の影響による内臓機能の低下や、唾液の減少も口臭につながるので、規則正しい生活を心がけてきちんと睡眠を取るようにしてくださいね。

子供の口臭は、口呼吸が原因で起きることがほとんどです。人は正常な場合、無意識の時は鼻で呼吸していますが、鼻がつまっていたり、アレルギーにより鼻呼吸が妨げられてしまうと無意識のうちに口で呼吸するようになってしまいます。すると口が乾燥して菌が繁殖して子供でも口臭が発生することがあります。気になるときは、寝ているときにお子さんが口で呼吸しているかどうかチェックしてみてください。

●口の健康は唾液によって守られている!
唾液には自浄作用があります。唾液が分泌されることで、むし歯や歯周病を防ぎ、口腔内の乾燥を防止して菌の増殖を防ぎます。しかし、唾液の分泌は加齢によって減少するのはもちろん、ストレスや飲んでいる薬によっても出にくくなることがあるため、意識して唾液を分泌させましょう。

耳の前あたりや顎の下あたりをもみほぐすようにマッサージしたり、大きな口をあけて筋肉をほぐしたりするだけで、口の中にじわりと唾液が出てくるのが感じると思います。ふと、口で呼吸をしていると感じたときや、夜寝る前など唾液分泌マッサージをしてみるのも効果的です。また、時に梅干しやレモンを思い浮かべ反射的に唾液を分泌させるのもおすすめですよ。

Q.80才まで20本の歯を残すのに効果的な歯磨き習慣は?

食後の歯磨きはもちろんですが、歯間ブラシやフロスなどを取り入れましょう。欧米ではこれらの補助器具を使うのは当たり前で広く浸透しています。歯間ブラシは歯周病予防、フロスは歯と歯の間のむし歯予防になります。どちらの器具も歯ブラシだけでは不十分な磨き残しを減らしてくれます。

記事に関するキーワード:健康管理 8月 香り 生活習慣改善
取材協力 彦坂 実な美(ひこさか みなみ) All About「歯の健康」ガイド

歯科医師。歯科医院副理事。日々の歯科治療に力を注ぐほか、「日本人の息はなぜ臭い!?」「銀歯は日本人しかしていない!」など日本の口腔ケアの現状を、ブログ、コラム、講演、雑誌等で伝え、予防に対する意識改革を行っている。

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