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秋から冬にかけて多くなる! 冬季うつ「ウィンターブルー」はハーブで解決

夜の街に煌めくイルミネーション、華やかなパーティー、楽しいバカンス……ホリデーシーズンに向かって心がウキウキする人もいれば、冬本番へ向かえば向かうほど心がずんと落ち込んで暗くなっていく人もいます。今回は、そんな冬になるほど心が落ち込みやすくなる「冬季うつ」についてのお話です。

冬季うつって?

冬季うつとは、その名のとおり冬場に起こるうつ病のこと。「ウィンターブルー」とも呼ばれており、一般的には、気温がぐっと下がる11月〜2月の寒い時期に症状が現れやすく、春になると改善すると言われています。発症すると気分が落ち込んだり、憂鬱感に苛まれたり、過食や過眠といった症状が現れます。

どうして冬場に起こるの?

昔から、フィンランドやスウェーデンなど北欧の国の人ほどうつになりやすいと言われており、日本でも秋田や青森、新潟、岩手など、寒くて雪深い地域に住む人ほど気分が落ち込みやすいことが知られています。

反対に、イタリアやインド、ラテンアメリカといった温暖な地域では、こうした傾向はあまり見られないそう。その違いは、ずばり「太陽光不足」。雪深い国々でうつになってしまう人が多いことからもわかるように、うつは気温と日照時間が大きく関係しているようです。日陰に長くいれば体温が低くなり気分が塞ぎがちに。反対に、太陽の光がたくさんさす日向にいれば体温が上がり気持ちも明るくなります。つまり、冬季うつの大敵は冷え。冷え性に悩まされる若い女性ほど発症しやすいのです!

冬季うつを撃退するには?

太陽の光をできるだけたくさん浴び、体温を上げたりするよう意識することが大切です。その他にも簡単に実践できておすすめなのは「メンタルハーブティー」。朝起き抜けに、おやつのお供に、夜のリラックスタイムに、いつも飲んでいるお茶やコーヒーとスイッチするだけ。心と身体がほっこり温まりネガティブな気持ちが吹き飛んで、心がぱっと明るくなるのだとか。

そこで今回は、メンタルハーブティーのエキスパート中野智美さんに、この時期におすすめのハーブティーをご紹介いただきました。

【不安な気持ちの時には・・・】
ラベンダー
カモミールジャーマン
ローズ

「鎮静作用で知られる伝統的なハーブ。いずれもお花なので香りがとっても華やか! お湯の色も美しいため、ガラスのポットで淹れると、いっそうティータイムが楽しくなります。特にローズは香りが高く味も良くておすすめ。シングルハーブでも、紅茶にブレンドしても美味しくいただけます」(中野さん)

【悲しい気持ちの時には・・・】
マテ
エルダーフラワー

「高揚感をもたらしたり、気分をぱっと明るくしたりするハーブが◎。こちらの2つは特に飲みやすくおすすめです」(中野さん)

【怒り&イライラ】
ルイボス
アーティチョーク

「イライラすると身体の細胞がストレスでさびつくと言われていますが、そんな時にぜひ頼りにしたいのがこちらのハーブ。アーティチョークは苦味があるので、シングルよりもブレンドすると飲みやすくなります」(中野さん)

「メンタルハーブティーは、ただ味わうだけでなく、ハーブの香りをじっくり楽しみながらいただくことが大切」と中野さん。そうすることで、美味しく楽しくリラックスしながらポジティブな気分になれるのだそう。「今日は何を飲もうかな?」と選ぶ楽しみがあるのも、さまざまなハーブの味わいを飲み比べるのも楽しく、それだけで心がハッピーになれそうですよね。気持ちがブルーになっていると感じたら、寒い時期にこそ美味しいハーブティーで明るい気持ちを取り戻しましょう!

参考文献:『「うつ?」と思ったら体温を測りなさい』(かんき出版)/石原結實著

取材協力 中野 智美 All About「アロマテラピー」ガイド

アロマ心理学のル・クール主任講師&セラピスト。有限会社アール・アイ取締役。オーガニックカフェ経営後に、1999年大阪でアロマテラピーと心理ケアのためのスクール・サロンをオープン。現在、大阪・東京で心理ケアのできるアロマセラピスト、アロマカウンセラーを育成しつつ、自らも施術。