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フランス便り

パリで大ブーム!フランス人がハマる、2つのダイエット

一年で一番いい季節のパリです。あら? 以前、同じことを違う季節で書いたかもしれません(笑)。兎に角、いつでもどんなお天気のときも素敵な街、その中でもとくに気持ちのいいのが5月のパリなんです。

この国には、何事も中庸が少ないと思います。オンかオフだけ。いきなり暑くなったり寒くなったり……ダウンを着ていたら、翌日は薄手ジャケットとか。一年中こんな感じですので、日本のように季節の衣服の入れ替えなんてほとんどしません。クローゼットに厚手のカーディガンと夏用のワンピースが並んで入っていたりします。

3月に発売した「もっと知りたいパリの収納」の撮影で、いろいろな方のお宅にお邪魔して撮らせていただきました。ワードローブを拝見して(皆さん素敵なんですよ)、ただ、この季節感の無いタンスを見て日本との違いを感じました。かくいう私も、靴箱を見るとブーツとサンダル……両方入っています。

5月のパリジェンヌの興味は、ずばり「ダイエット」!

5月になる頃にはパリジェンヌのファッションは薄着になります。そうなると、気になるのは、あちらこちらについてしまったポチャポチャお肉。日が経つにつれ、もっともっと薄着になっていくので今から引き締めていかなくてはなりません。そこで、パリジェンヌたちの間で密かに流行っている2つのダイエットをご紹介しましょう。

●抹茶ダイエット
ある有名なミュージシャンから連絡があり、「コンサートツアーに出るから、ヨリコが日本に行くなら、抹茶を1キロ買ってきて」と頼まれました。和食が好きな人なので、ツアーに持って行くのでしょう。「でも1キロってそんなに?」スタッフにもあげるのかなぁ、と思いつつ買ってきた抹茶を渡しました。

数ヶ月後、「効いたよぉ!!!」と喜び声で連絡をくれました。どうやら、ツアーに出る前(ステージに上がる前)に抹茶でダイエットしたとのこと。早速、どうやったかを聞いたのですが、それがとってもシンプルな方法で日本人である私たちの想像をはるかに超えていたのでびっくり。

毎朝、大きめのカフェオレボールに、大さじ3〜4杯の抹茶とお湯を混ぜたものを飲むだけ。

最近、フランス人が抹茶カフェをオープンしました。朝8時から営業していて「抹茶で朝ごはん」という人たちが増えています。

抹茶のブリオッシュもおいしかったです。ランチもできて夕方までノンストップ。テイクアウトもできるので便利です。店内は東京でも珍しい日本各地の食材、オーガニック食材を購入することもできます。

UMAMI 22 rue beranger 75003 paris  tell +33(0)1 4804 0602

●アクアバイク
ジムのプールの中に自転車を何台も並べて、先生の声に合わせてみんな一緒にペダルを踏んでいる光景は日本にもあるようですね。でも、フランスは個人主義大国。日本のソレとはちょっと違います。

エステのキャビンルームの中に巨大な浴槽のようなものがあって、階段を登るとそこには自転車が。

インストラクターの女性か、もしくはコーチングビデオで説明を聞いている間に足元から水がはられていきます(もちろん、水着着用ですよ)。腰ぐらいの水位になるとストップ。

ペダルを漕いでいくうちにジェット水流がぷよぷよの太ももやふくらはぎを直撃。自転車運動をしながらマッサージしてくれるのです。通常のバイク運動よりも3倍以上の消費カロリーを得られるという、効率の良さ! キャビンから出てきた方々に聞いてみると、「足のむくみがすぐに取れる」「関節に負担をかけずに運動できる」そして何より「髪が濡れない」「メークが落ちない」と皆さん喜んでいました。会社のお昼休みにもちょっとエクササイズ、なんてこともあるそうです。
日本の展開はまだらしいのですが、楽しみですよね。

Body forme 33  rue vavin 7006 paris  tell +33(0)14238 3430

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取材協力 YOLLIKO SAITO 写真家

日本大学芸術学部写真学科卒業。広告制作会社勤務後フリーになる。現在、パリを基点としてヨーロッパ、アフリカなどで活躍。日本の女性誌、書籍、広告の他にアート作品の写真展をパリ、ベルリン、銀座で定期的に開催。ビオ、自然食、自然治療にも関心が強く、自他ともに認める「健康マニア」。自宅で栽培しているオーガニックハーブを使った料理をもてなしたり、ナチュラル・オーガニックコスメなどの美容情報にも精通。