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フランス便り

パリと日本のここが違う! 住まい事情

記事に関するキーワード:ライフスタイル フランス 2月

バタバタしていたら2017年。今年もパリからお便りさせて頂きます。よろしくお願いします。
先日、へぇぇ〜と驚いたことがありました。親しい売れっ子編集さんが、パリに骨休みに来ました。彼女からの言葉にびっくりしたのです。彼女いわく、
「随分と違うのですね、パリと日本では」
「何が?」
「家が」
「???」
詳しく聞くと出るわ、出るわ。 外国人としてこの町に住んで、はや何ン十年経ちますが、フランスと日本の住まい事情が本当に違うようなのです。私たちからすれば当たり前のことに驚く彼女……疑いもしなかった事々が「違う」のですね。今日はその住まい事情についてお話しようと思います。

まずは、マンション。パリでは、そう呼びません。アパートです。
パリの中心地には一戸建ての家はなく、すべてが集合住宅です。先日、撮影でお邪魔した350平米の、家の中で迷い子になりそうだった高級マンションもアパートと呼ばれています。これを知らないと問題が起きるかもです。

さて、玄関からの違いを書いていきます。住所の番地に来ました。ドアの横にデジコードのボードがあります。だいたい4桁の番号を入れるとドアが開きます。建物に入ってから2度目の暗証番号または、インターフォンがあります。6階建てでもエレベーターがないところもあります。
もともとなかった古い建物の螺旋階段の吹き抜け部分に、無理やり作ったエレベーター。3〜4人用です。ちっちゃい。

なんと2人用もあります。知らない人とぎゅーぎゅー詰めで、1メートル四方の空間……ご想像ください。希望のフロアに上がって来ました。どこの家の前にもあるのが、そう玄関マットです。日本の習慣を見習う人もちらほらといますが、ヨーロッパの家の中は土足ですから。これでよく靴を拭きましょう。

鍵。これが問題です。日本からいらした方々が「開かない」と騒ぐ原因。それは、ドアノブです。鍵とドアノブが連動していないのです。日本では鍵を開けてドアノブを回すとドアが開きますね。ですが、パリではこれではダメなのです。
ドアノブは飾りで引いたり押したりだけのものです。鍵穴に鍵を入れて回して、そのままドアを押すと開きます。

中に入って、出てくるときもまた問題です。先日、友人がアパート式ホテルをレンタルしました。私が上がっていくと丁寧にエレベーターの前まで出迎えに来てくれていました。挨拶をして家に入ろうとしたのですがドアが開きません。彼女は、飾りのドアノブを回そうとしていました。回りません。飾りですもの。
「パリのドアは、オートロックだからね」と注意していたのに! アララ。

鍵は家の中。私は、美味しいアイスクリームを持って来て開かないドアの前。彼女は、スリッパにエプロン姿。お隣の家に入れてもらいベランダを超えるか? しかし、ここは7階。その日に限って外は突風。仕方なく、緊急で来てくれる鍵屋さんを呼びました。
カチャカチャと10秒でオープン。100ユーロなり。メゾンドショコラのアイスクリームはドロドロと液化していました。

え? こんなにいっぱい? フランスと日本の「アリ」「ナシ」事情

異なる事ごと、ありますねえ。日本の家は寒いですね。廊下や玄関など。こちらは、建物全体がセントラルヒーティングなので、どこのコーナーも暖かいです。石造りの影響もあるのでしょう。

●トイレ
お手洗いも違いがあります。便座カバー、蓋のカバーは日本独特ですよね。こちらでは、どこのお宅もしていません。売っているのも見たことがありません。お掃除しやすいようにすっきりしているのもいいのではないでしょうか?

どこにもないのが、ウォシュレットです。聞くところによると中国人観光客が日本で爆買いしているとか。フランス人が日本に行ったときの驚いたこと上位でした。こちらの水は石灰が多いのでウォシュレットだと水が詰まってしまうそうです。改良品が発売になったとしても、衛生感覚が日本人と違うので売れるかは疑問です。

●お洗濯
長いのです。洗濯機の稼働時間が。脱水まで1時時間半から2時間は、グルングルンしています。日本のように、お風呂に入っている間にお洗濯完了なんて、夢のようです。
お天気の日は、ベランダにお布団やお洗濯物を干して気持ち良い。これもありません。パリ市内では外干し禁止!なのです。

●暖炉
日本には、有るお宅は少ないでしょう。フランス語では、シュミネといいます。この頃、使えなくなったところもありますが、寒い日に、外を見ると屋根の上から暖炉の煙が出ているアパートがあります。冬の風物詩ですね。二酸化炭素の問題もありますが、シュレッターにかけた書類を燃やしたり、串にマシュマロを刺して暖炉の火で炙り熱々を食べる。自然の炎を見て心を落ち着け、瞑想をするなど楽しめます。勿論、自然の火の暖かさは、優しくてからだに染みます。

パリと日本の家の違いを書いてみましたが、まだまだあります。
この続きは、またいつか。
こちらにお越しの際、上記の事ごと、ご注意注なさってください。

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取材協力 YOLLIKO SAITO 写真家

日本大学芸術学部写真学科卒業。広告制作会社勤務後フリーになる。現在、パリを基点としてヨーロッパ、アフリカなどで活躍。日本の女性誌、書籍、広告の他にアート作品の写真展をパリ、ベルリン、銀座で定期的に開催。ビオ、自然食、自然治療にも関心が強く、自他ともに認める「健康マニア」。自宅で栽培しているオーガニックハーブを使った料理をもてなしたり、ナチュラル・オーガニックコスメなどの美容情報にも精通。

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