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季節と肌

保湿の神様「シアバター」ってやっぱりスゴイ!

寒さが厳しくなる冬は、頬の乾燥だけでなく唇や指先、かかとなどのかさつきも気になりますよね。年末に向け疲れが溜まると、肌のコンディションも悪くなる……なんてこと、ありませんか?「いつも通りお手入れしているのに、肌が元気にならない」なんていうときこそ、保湿の神様として知られる「シアバター」を使ったお手入れをしてみては?

今回は、高輪皮膚科クリニックの医院長である蘇原しのぶ先生に、シアバターのパワーの秘密と乾燥知らずのふっくら肌になれる“裏ワザ”を教えてもらいました。

シアバターの保湿力はTOPレベル

肌の乾燥が気になると化粧水の見直しをされる方が多くいらっしゃいますが、それだけでは十分とはいえません。乾燥は、肌トラブルだけでなく、皮膚炎やアレルギーなどの重度の症状も引き起こす原因にもなります。

ベタつくのが嫌だからクリームを使わないという方もいらっしゃいますが、実は肌の中に一番効率的に栄養を届けられるのはクリームなんです。肌にはもともと天然の油(=皮脂)もありますし、肌との相性も良いんですよ。だから、肌ヂカラが弱っているときこそ、油分(=クリーム)のお手入れで肌の土台から整えていくことが大切になります。

中でも天然由来の植物、シアの種から摂れる「シアバター」は保湿力が高い美容成分としても知られていて、その保湿力はTOPレベルといっても過言ではありません。さらに、目の周りのちりめんジワや皮脂が少なくてかさかさするといったエイジングサインにもアプローチする万能成分なんですよ。

こんな人にはシアバターがおすすめ

多くの化粧品に使われているシアバターですが、こんな症状で困っている人は是非、試してみてください。

●顔全体がかさかさする、洗顔した後すぐに肌がつっぱる
●テカリが気になる
●唇のかさつきが気になる
●手のひび、しもやけ、ささくれのほか、2枚爪になることが多い
●かかとやひざ、ひじなどが白く、かさついている
●髪(とくに毛先)がパサつく

顔だけでなく、体や髪にも使用できるのが嬉しいですね。「テカっているのにシアバターを塗るの?」とお思いでしょうが、テカリは皮脂のバランスがとれていないため肌が“乾燥しているかも?”と過剰に反応して、油を出すように司令しているのです。テカリや皮脂過剰が気になる方こそクリーム使用をおすすめします。油分をしっかりと与えて肌の中のバランスを整えていきましょう。

「コレは効く!」シアバターの上手な使い方

シアバターの効果をより効果的に感じていただける、簡単お手入れ法です。

【顔】
(1)頬やフェースラインの乾燥が気になる場合は、シアバターを顔全体に塗ります。適量を取って手のひらで温めてから顔に塗るのがポイント
(2)肌にやさしいタオルを電子レンジで温め、顔にのせ、1分間スチーム
(3)タオルでシアバターを拭き取る。ベタつきが気になる場合はぬるま湯で軽くすすぐ

【足】
乾燥は顔だけでなく、足や手にも症状が表れます。今回は、ガサガサのかかとが1日でふっくらになる、かかとケアをお教えします。

用意するのは、シアバター入りクリームと薄いビニール袋、くつ下の3つです。
(1)かかとを中心に足の裏全体に、シアバター入りのクリームをたっぷり塗る
(2)薄いビニール袋をそのまま履く(スーパーのレジに置いてある薄いビニール袋で充分です)
(3)ビニール袋のうえからくつ下を履く

その状態で一晩過ごします。ビニール袋☓くつ下だと足元がすべりやすくなるので、寝る前にお手入れすることをおすすめします。
保湿ケアは一度にたくさん塗るよりも、こまめに塗ったほうが良いそう。もし、ベタつきが気になるようでしたら軽くティッシュオフすればOK。

肌との相性も良いシアバターの活用法はいかがでしたか? 疲れが溜まりやすいこの時期だからこそ、肌にやさしい成分でケアしたいものですね。シアバターでふっくら美肌ケア、今日から始めてみてください。

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取材協力 蘇原しのぶ 高輪皮膚科・形成外科院長

栃木県生まれ。医学部卒業後、北里大学皮膚科、総合病院、白斑専門の病院、新宿皮フ科副院長勤務を経て2015年9月より、泉岳寺駅前の高輪皮膚科・形成外科院長。保険診療ではできない治療~美容診療まであらゆる皮膚病を解決できる病院を実現。皮膚科・皮膚外科歴12年。皮膚科診療全般を得意としている。現在はAll Aboutで「美と健康」のガイドを務めるほか、テレビや雑誌でも活躍中。