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世界のトップアスリートや優秀なビジネスマンの間でひそかなブーム!? マインドフルネスや瞑想って何?

トップアスリートや有能な経営者が実践したり、グーグルが社員教育に取り入れたりしていることから知られるようになった「マインドフルネス」という言葉。それと共に、その実践法のひとつである瞑想が注目されています。そもそも「マインドフルネス」って何? そんな風に感じている人も多いのでは? そこで、累計1万人を動員する瞑想ティーチャーの第一人者、渡邊愛子さんに教えていただきました。

ストレス軽減からアンチエイジングまで! 幅広い瞑想の効果

まず、「マインドフルネス」の意味について、ピンとこない人も多いのでは?
「マインドフルネスとは、“今ここに意識を向ける”ということ。過去や未来のことばかりを考えると心配や不安に陥りがち。それを“今”の自分に気持ちを集中することで、幸福感や充足感に満たされます」と渡邊さんは言います。それを実践するための最強のツールが瞑想。
けれども、瞑想と聞くと、宗教的だったり、修行的なイメージを抱く人も多いはず。

「マインドフルネス瞑想は、宗教的な意味や修行的な要素はまったくなく、よりよく生きるため、より良い人生を送るためのツールです。ワークショップには、ビジネスマンはもちろん、主婦の方も多くいます」と渡邉さん。この夏は、キッズ瞑想ワークショップも開催されたのだとか!

瞑想がビジネスマンに支持され、マインドフルネスに欠かせないツールとして注目される理由としては、ストレスが軽減したり、集中力や決断力の向上、疲れにくい体になるなど、心と体によい変化があるためだとか。加えて、毎日の生活のなかで、電話しようとしていた人に街で偶然会うなど、シンクロニシティを感じる出来事が増えてくる人が多いというのも特徴。
「自分自身もそうですが、日常においてぶれなくなり、決断力や直感が冴えるため、瞑想を実践する経営者などが増えているのだと思います」と渡邊さん。
また、最近では瞑想をすることで、病気を防ぐと言われるホルモンや、若返りホルモンとも呼ばれる「メラトニン」の分泌が上昇するという研究結果も。そのため、瞑想はアンチエイジング効果も期待できるといわれているそう。

「他にも、願いが叶いやすくなったり、偶然をマネジメントしやすくなるなどさまざまな効果があると言われています。けれども、何よりも瞑想は、お金をかけずに始められるのが魅力です。静かな場所と時間さえあれば、いつでもどこでも、誰にでも始められます。だからこそ、たくさんの人にまずは始めてみてほしいですね」

瞑想にチャレンジ! 難しいことは考えず、楽な気持ちで

では、さっそく瞑想をスタート。瞑想には様々な種類や方法がありますが、今回は渡邊さんが指導している中でも、マインドフルネス瞑想から一歩進んだ方法を紹介しましょう。

●姿勢
「楽な姿勢で椅子に座り、手は手のひらを上にして指は軽く開き、膝か腿の上に自然に置きます。顔はやや上向きにして目を閉じます」
“顔をやや上向き”というのがポイント。こうすることで自然に背筋が伸びた状態を保てます。途中で疲れたら背もたれに寄りかかってもかまいませんが、頭はもたれないように(眠くなるため)。

●方法
「目を閉じて、呼吸に集中し、『ソーハム』または『アーハム』というマントラ(瞑想中に使うツールとしての音)を心の中でゆっくり楽に繰り返します。
『ソーハム』→息を吸う時に『ソー』、吐く時に『ハム』と唱える。
『アーハム』→呼吸に合わせる必要はなく、自分の好きなリズムで唱える。」
黙って呼吸に集中するって、実際やってみると難しいもの。それがマントラを唱えることで、スムーズに集中できます。途中で、何か頭に浮かんだり、周囲の音が気になったりしても、また呼吸に集中すればOKです。

●時間
「5分くらいから初めて、20分くらいまで」
長くやればいいというものでもないため、ビギナーは長くても20分までがベスト。

●時間帯・回数
「毎日、朝と夕方の1日2回。朝はトイレに行って、コップ1杯の水か白湯を飲んでから。夕方は夕食前に」
朝も夕方も空腹時の「胃腸が静寂な時」に行うことが大切。食事後だと胃腸が消化活動を行って体が動的な状態になっているので瞑想中も落ち着かなくなるとのこと。食事の前に瞑想することで、ストレスによるドカ食いが減り、ダイエットになったという声も聞かれます。

外で働いていると、夕方に瞑想するのが難しく感じますが、慣れてくれば、外出先の少し静かな場所や乗物の中でもできるようになります。

瞑想はコストゼロ。トライしてみる価値は大いにあり!

さらに、渡邊さんからは「瞑想は1人で行うより、グループで行ったほうが、より深い瞑想が体験でき、ポジティブなエネルギーを生み出す」とのアドバイスも。例えば大きなプロジェクトに取り組むチームで、ここぞ!という時に一緒に瞑想を行えば、皆が力を得て、より良いパフォーマンスが発揮できるとのこと。先に紹介した瞑想の効果を考えれば、納得です。

「初めて瞑想をして、その直後から変化し始めたという人もいれば、数週間後から感じ始めたという人も。その効果を感じ始めるのは個人差があるけれど、続ければ瞑想している時としていない時の違いを、はっきり実感できるようになります。それに、瞑想は座って目を閉じるだけなのでコストゼロ(笑)。投資するのは自分の時間のみ。つまり投資対効果がとても高いのです。トライする価値は十分にありますよ」と渡邊さん。心の健康だけでなく、人間関係にもアンチエイジングにも役立つ瞑想。さっそく日々の習慣にしたいですね。

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取材協力 渡邊愛子 米国チョプラセンター認定瞑想ティーチャー、株式会社ボディ・マインド・スピリット代表

IT業界で12年間キャリアを積んだ後、アメリカで、心と体の医学およびウェルビーイング分野における世界的第一人者であるディーパック・チョプラ博士に瞑想を学び、2006年に株式会社ボディ・マインド・スピリットを設立。体と心と魂のバランスを取り戻して一人ひとりが持っている真のパワーを引き出すだめの、様々な活動を行っている。著書に『マンガで実践!世界のハイパフォーマーがやっている「最強の瞑想法」』『運のよさは瞑想でつくる』『世界のエリートはなぜ瞑想をするのか』などがある。スマートフォンで使える瞑想アプリ「究極の瞑想」(iOS版/アンドロイド版)を開発プロデュース。
http://www.bodymindspirit.co.jp