散らかりがちな紙類…大掃除に朗報!紙もの収納・整理整頓術
師走となり、大掃除も大詰め。新年に向けて、色々な物を整理整頓しているという方も多いのではないでしょうか。その中でも、意外に面倒で手間がかかるのが領収書やプリントなど紙ものの整理整頓。ひとつにまとめるにも大きさが違うし、バラバラにしまうといざという時に見つからなかったり……。そんな紙ものの整理整頓はどうすればうまくできるのか。整理収納アドバイザーの鈴木久美子さんに教えていただきました。
目次
紙ものは最初から細かく分類し過ぎないこと
まずは、紙ものを整理する時のポイントから。鈴木さんは「最初から細かく分類をし過ぎないこと」と言います。もちろん、整理好きの方、マメな方は、きっちりとこまめに分類して整理すればOKですが、整理収納アドバイザーとしてクライアントのご自宅をたくさん訪問してきた鈴木さんがよく目にするのは、「分類が面倒で途中でやめてしまった。あるいは、細かく分類してしまい込んでしまい、存在を忘れてしまった……」というケースなのだとか。
また「できるだけ紙ものは溜めない意識も大切。原本が必要でないものは、情報を管理できるEvernoteなどのアプリを利用するという方法もありますし、デリバリーのメニューも取っておかなくてもネットで注文できます」。なるほど、片付ける工夫の前に、溜めない工夫ということですね!
次は、紙ものの種類別に整理整頓と収納の方法をアドバイスしていただきましょう。
領収書や明細などの書類は12ポケットで分類
月毎に入れることできる、12ポケットに分かれたドキュメントホルダーを活用するのがおすすめです。これさえ準備しておけば、届いた明細や領収書を投げ入れていくだけで整理できます。
一般家庭での領収書や明細は、基本的に1年間の保管で大丈夫。ただし、税関連や医療費控除など確定申告に使用した場合は5年間保管する必要があるそうなので、申告が済んだら、別のボックスに入れてまとめ、いざという時に取り出す保管書類としておきましょう。
「我が家は申請の必要があるため、12分割の明細書入れに加え、さらに医療費と子どもの教育費税金関連のフォルダーを作っています」と鈴木さん。必要なければ、一緒に各月毎のスペースに入れておけば、整理整頓としては十分。前述したように、細か過ぎる分類は、長続きしない傾向があるので注意しましょう。
取扱説明書は個別フォルダーで、ジャンル別に分類
電気製品を買う度にどんどん増えてくる取扱説明書。捨ててはいけない気がして必ずとっている人も多いのではないでしょうか?まずは、自宅にある取り扱い説明書を1か所に集めることから。こうすると、実はすでにない物の説明書があることに気付くことができます。次に、ジャンル事に個別フォルダーを用意して、ざっくりと入れましょう。これも、細かく分類すると、余計に面倒になってしまうので「キッチン家電」「PC関連」「TV&DVD」という感じでおおまかな分類にすればOK。ほかには「掃除・洗濯」「エアコン・空調」「健康・美容」「家具・照明」などで分類すればいいでしょう。
新聞はお洒落なストッカーで保管、雑誌は定位置へ
新聞や折り込みチラシなどは日々増えるので、毎日処理することが基本。生活感を隠せるようなデザインの新聞ストッカー(写真は「セリア」の新聞ストッカー)に入れて、回収日まで保管します。
雑誌の情報は「鮮度が重要」と割り切り、基本的には次の号が出たら処分するよう心掛けましょう。もし、コレクションしている場合や仕事上必要なものなどは、本棚に入れます。読みかけの雑誌などはリビングの定位置を決めて、読み終わったら、その定位置に戻す習慣づけを。
プリント類は一時置きスペースを設け、こまめにチェック
一番散らかりやすいのが、毎日、郵便受けに入っているDMや学校から持ち帰ってくるプリント類。サッと目を通し、不要な物はすぐその場で処分。使う予定があるもの、提出する必要のあるプリントなどは、一時的に保管します。おすすめは、郵便物やプリントの一時置きスペースを設けること(写真参照)。ここに分類もせず、どんどん上から入れていきます。
ポイントは、開けた時に、下の方を見返して不要になったものを処分していくこと。そうすれば、何年たっても深さ8cm程度の引き出しがいっぱいになることはありません。毎日見る子どもの予定表、明日必要な物のメモなどは扉の裏側に貼り、ストレスなくチェックできるようにしましょう。
紙もの収納に役立つアイテムベスト3
紙ものの収納に役立つアイテムを鈴木さんがセレクト。手に入りやすいものばかりなので、整理整頓できる2019年を目指して揃えてみては?
無印良品のファイルボックス
たくさんあるファイルボックスの中でもイチオシは無印良品のファイルボックス。なめらかな質感で、棚板から引き出すときもスムーズ。A4ファイルなどもおさまる、ちょうど良いサイズ感です。幅が10cmと15cmがあるので、スペースに合わせて選びましょう。
A4サイズの個別フォルダー
この個別フォルダーをファイルボックス内にセットすれば、書類などを上から投げ込み方式で分類できます。最初に分類項目を決める手間はいりますが、この個別フォルダーを使って分類しておけば、必要な物を取り出すのも簡単だし、後々快適に使えるのでおすすめです。
12分別ドキュメントファイル
中が12に分かれているファイル。領収書や明細などを月ごとに管理する際にとても便利。定番の文具メーカーの物がしっかりしていて収納力もあり、長く使えるので重宝します。
*写真は「セキセイ セマック ドキュメントスタンド A4 ホワイト MA-3100」
紙ものの整理整頓は、片付けるひと手間が負担にならないようにすることが大切なことのよう。その環境づくりと習慣づけをさっそく始めましょう!