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美のお役立ち情報

肌の透明感アップ! メイクとインナーケアで“くすみ肌”に別れを告げて

ふと鏡を見ると、いつもより顔いろがくすんで見える…。化粧ノリが悪く、肌に触れるとゴワゴワする、とため息をついていませんか?これらの症状は、肌本来が持っている透明感や明るさが失われ、肌トーンが暗くなってしまう“くすみ肌”からきます。

その要因は様々考えられるものの「対策として大切なのはスキンケアとインナーケア」だと教えてくれるのは、美容家の鈴木絢子さん。くすみ肌を解消して、肌の透明感がアップする方法を伺いました。

透明感のある素肌にする為の必要なケア

くすみ肌と毛穴トラブルを招く要因

肌トラブルは生活習慣やストレスなど、様々な要因が重なるもの。「くすみ肌の原因として【血行不良・メラニン蓄積・角層蓄積・乾燥】の4つのパターンに分けられます。その中でも、毛穴トラブルを引き起こす原因となり得るのが、角層蓄積と乾燥です」と鈴木さん。「肌のターンオーバーがうまく行われないと、角層が溜まってどんよりとくすんだ肌になってしまいます。角層が溜まっていると、肌はゴワゴワとした手触りに。これは乾燥のサインでもあります。角層が溜まると肌の潤いを保つバリア機能も低下し、肌のキメが乱れ、毛穴トラブルへとつながってしまいます」

透明感をアップさせるスキンケア

肌の透明感が失われていると感じたら、汚れ落とし&保湿を入念に!具体的にはどんなケアをすればいいのでしょうか?

「クレンジングと洗顔は、ゴシゴシとこすらずに、ぬるま湯で汚れを優しく落としましょう。特に毛穴の汚れやザラつきが気になるときは、週1回程度部分的にピーリングを行うのが有効です(肌が弱い、刺激が気になる方は控えてください)。保湿では、化粧水で肌をうるおいで満たした後、乳液やクリームなど油分のあるアイテムで蓋をすることを忘れずに」

食べる物で肌は作られる

内側から肌の透明感を引き出すインナーケア

肌本来の透明感を取り戻すには、外側のケアだけでなくインナーケアも重要。「摂取すると効果的なのはビタミンA・C・E」と語る鈴木さん。具体的にはどんな食材を取り入れ、避けるべきなのでしょうか?

肌代謝を活性化させるビタミンA

「ビタミンAが不足すると新しい細胞が生まれにくくなり、古い角層が肌表面にどんどん溜まってしまいます。これが角層蓄積の原因となるため、肌の新陳代謝を促すビタミンAは日常的に摂ることをオススメします」
ビタミンAが多く含まれている食材はレバー、乳製品、卵、緑黄色野菜。油とともに加熱すると吸収率がアップするため、炒め物や煮物、スープなどに積極的に取り入れてみてくださいね。

ビタミンCはこまめに補給を

「保湿の観点から重要な栄養素であるビタミンC。日常のストレスや紫外線など活性酸素が発生する際に消費されてしまう成分のため、こまめに補給しましょう」
果物、アセロラ、ブロッコリー、じゃがいも、緑茶にはビタミンCが豊富に含まれています。鈴木さんによると「加熱に弱いため、生の状態の摂取がオススメ」とのこと。

若返りのビタミンE

「“若返りのビタミン”とも称されるビタミンEは、エイジングケアにも役立つ栄養素。加齢とともに乱れてしまうターンオーバーに作用し、肌代謝を正常化へと導き、角層蓄積を防ぐことに直結します」
アーモンド、アボカド、うなぎこそビタミンEを多く含む若返り食材。ビタミンAと同じく油とともに摂取すると効果的なうえに、植物油にもビタミンEが。オリーブオイルやココナッツオイルで調理してみては?

糖化を招くNGな食べ物

鈴木さんによると、肌の透明感を奪ってしまう避けるべき食べ物もいくつかあるのだとか。「糖質を摂りすぎることで体内で糖化が起こり、老廃物が発生します。その老廃物が皮膚の細胞に沈着することで、シミやくすみなど肌に影響が起こるのです」

糖質の取り方、食べ物の選び方で上手にコントロールするのが大切なよう。「同じような食材で迷ったら、血糖値が上がりにくい低GI食品を選びましょう。うどんではなく蕎麦、白砂糖より黒砂糖、マーガリンよりバターもしくはオリーブオイルを選ぶのが賢明。甘い菓子パンや麺類、マーガリンは特に血糖値が上がりやすい食品なので、注意が必要です」

メイクで透明感のあるツヤ肌作り

素肌風ツヤ肌メイクのポイント

自然なツヤ肌メイクを叶えるためには、化粧下地が重要。塗り方のポイントを鈴木さんが詳しく伝授してくれました。

「顔の高い位置(おでこ・鼻の頭・両頬・あご)にのせ、面積の広い頬から塗っていきます。指を使うと体温で下地が肌に密着しやすいメリットがあり、ブラシの場合は均一に塗ることができます。スポンジは素肌の油分を押さえてくれます。

小鼻周りは崩れやすいので、指の腹で薄めになじませましょう。鼻の頭に置いた下地は鼻筋へ(下から上へ)と伸ばしていくと綺麗に塗ることができますよ」

ツヤ感アップのベースメイクの選び方

「ピンクやラベンダーカラーの下地は、なめらかな肌に整えてくれる注目カラー。くすみを飛ばして血色感のある肌を演出してくれます。健康的なツヤ肌にはオレンジ、赤みが気になる方は、グリーン・ブルー系カラーがオススメです」と説明してくれた鈴木さん。化粧下地と一言にいっても種類がたくさん。肌色や悩みに合わせて選んでくださいね。

肌質別のベースメイクの選び方

肌荒れや化粧崩れを防ぐためにも、肌質に合わせた化粧下地を。鈴木さんがオススメする、肌質別の化粧下地をぜひ参考にしてみて。

乾燥肌

「ヒアルロン酸やコラーゲン、植物オイルやスクワランなど保湿成分が含まれている下地やファンデーションを選びましょう」

混合肌

「Tゾーンはテカり、頬は乾燥するといった混合肌は、基本的には保湿成分が入っているものをチョイス。テカリが気になる部分は薄塗りにして調整を」

脂性肌

「油分が少なく、テカリ防止作用のある化粧下地が良いでしょう。崩れにくいタイプの、“皮脂吸収パウダー”などが含まれているものがオススメ。皮脂を吸収してくれるのでサラサラ感が一日中キープできます。夏場であれば、ウォータープルーフタイプを使用すれば汗をかいても化粧モチが持続します」

ツヤ肌アップのお役立ちTIPS

「メイクの最後に、ハイライトを入れたい箇所に明るめのリキッドコンシーラーを使えばナチュラルなツヤ感を出しメリハリのある肌が演出できます。特に乾燥が気になる方は、美容オイルをコンシーラー代わりに使用してもOK。下地の段階で、オイルを少量加える方法も効果的です。

無色のリップクリームもツヤ感アップの意外なアイテム。手の甲に塗ってから、指の腹でツヤが欲しい部分にオン。メイク直しに使用してもなじみやすいのでオススメです。頬にツヤが欲しい場合は、ピンクやコーラルなど色つきのリップを使用すれば、ツヤ感が出てチーク代わりにもなります」

オイルやリップクリームの意外な活用法を取り入れて、ツヤ&透明感のある肌を演出してくださいね。

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取材協力 鈴木 絢子

学生時代から美容ライターとして活動。美容外科・化粧品会社の広報を経て、広告代理店でライター専門の部署を設立。美容・コスメ・健康食品等コンサルティングで関わった企業は500社以上。美容番組MC、雑誌美容ライター、美容や食関連のコラム執筆、化粧品プロデュース、メディア出演など、多方面で活動中。