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美のお役立ち情報

もう生理に左右されない! 生理前の肌荒れを軽減する解決策

毎月やってくる生理前には、体調の変化と同時に、ニキビや乾燥、化粧ノリの悪さなど肌悩みも起こりやすくなります。
「生理前だから仕方ない」と諦めていた方に朗報!ウェルネス&ビューティジャーナリストの久保直子さんは「生理に左右されない肌作りはできます」と教えてくれました。生理前の肌不調を軽減するためのスキンケアやライフスタイルとは?

生理時期でも美肌をキープできるスキンケア

生理周期と肌荒れの関係

そもそも、なぜ生理前に肌悩みを抱えてしまうのでしょうか?生理と肌の関係性について久保さんに伺いました。

「プロゲステロンという黄体ホルモンが増えることが主な原因です。プロゲステロンというのは、妊娠を維持する大切なホルモンです。体温を上げたり、身体の水分を保持したり、皮脂分泌を促進させることから、ニキビができやすくなったり、むくみやすくもなります。美肌や身体のことを考えると、悪者にされがちなホルモンですが、実際にはなくてはならない大切なホルモンです」

生理前は“保湿力を高める”スキンケア

肌荒れを最小限に抑えるため、生理前は特に「バリア機能をきちんと整えておくことが重要」だと久保さんがアドバイス。いつも以上に保湿力を高めるスキンケアのコツを伝授します。

汚れを落とす

保湿してバリア機能を高めるためにも、まずは肌の汚れをしっかり落とすことが大切なようです。「クレンジングこそ丁寧にすることを心がけて。クレンジング次第で、スキンケアの浸透力にも差が出ます。洗顔料・クレンジグは自分の肌にあったものを選ぶことが一番大事。摩擦をできるだけ避けて、しっかり浮かせてから十分なすすぎを」

保湿

「義務でやるのではなくて、ゆっくり落ち着いた時に。化粧水や乳液は両手で圧をかけながらしっかりと浸透させて心と肌を休ませてください。

生理前の肌不調を回避するためにはローションパックが有効です。いつものお手入れをきちんとした上で、さらに乾燥感を感じた時はローションパックを積極的に取り入れましょう。

また、生理の時は肌が敏感になりがちなので、刺激の少なく、肌に優しい成分が配合されたスキンケアに切り替えるなど、普段のアイテムを見直すことも大切です。生理用と普段用と2パターンのスキンケアを持っているとベストですね」

UVケアで肌を保護

保湿のほかに、外的刺激のダメージを最低限に抑えて肌荒れ対策を。「UVAは窓からも入ってくるため、外出しない日でも、出来れば日焼け止めクリームをつけることを推奨します。肌の負担にならない優しい成分を選んで」

生理後は老廃物をデトックス

生理前は水分が身体に溜まりやすくむくみがちですが、逆に生理が終わる頃は卵胞ホルモンが増加し代謝が上がる時期です。生理前・生理中に抱え込んでしまった老廃物をデトックスするスキンケアを心がけてみて。

「肌を保湿しながら老廃物を排出してくれるクレイのアイテムがオススメ。クレイ配合の洗顔料や、クレイパックなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。老廃物を排出した後は、クリームを塗りながらマッサージをするなど、デトックスを意識したお手入れをしてみてくださいね」

ホルモンバランスの整え方

生理時期に大切なのはスキンケアだけじゃない!

心と身体はつながっているため、内側をケアすることは外側(肌)にも効果が現れるもの。久保さんは、スキンケア以外にもライフスタイルの見直しを提唱しています。

「暴飲暴食をしたりストレスを溜め込んだり、良質な睡眠を取れていないと自律神経やホルモンが乱れ、肌も荒れます。特にメンタルが安定していないと、生理にはものすごく悪影響を与えてしまいます。
スキンケアの時も、義務的に行うのではなくて、リラックスして行うといいでしょう」

ホルモンバランスを整えることによる肌へのメリット

「ホルモンバランスが整えば、生理周期が安定することが期待できます。精神面が安定することでスキンケアにも前向きな気持ちで向き合えます。

また、ホルモンバランスが整うと肌荒れを起こしにくくなるので、美肌を保つことができ日常生活にもハリができて、清々しい気持ちや行動へとつながります。生理前にニキビができるからといって右往左往するのではなくて、『生理時期だから』と割り切り肌に刺激にならないケアをすることに切り替えて対処することも大事」と久保さんは教えてくれました。生理時期に乱れがちなホルモンバランスを整えることで、心と体、肌全体に良い効果がみられるようです。

ホルモンバランスを整えるライフスタイル

身体の中で活発に活動するホルモンバランスに作用するためには、内側へアプローチを。久保さんに、ホルモンバランスを整えるためのライフスタイルについてアドバイスをもらいました。

運動と睡眠の大切さ

「脳への刺激や代謝のために、定期的な運動は欠かせません。日中の運動によって深く眠れることが分かっているので、良質な睡眠のためにも運動はおすすめ。

また“休息の神経”とも呼ばれている副交感神経へとスムーズに切り替えるためにも、心身ともにリラックスさせることも大切です。就寝前にアロマやヨガ、呼吸、お風呂やマッサージなど自分のライフスタイルに合わせて取り入れると良いでしょう。プレ睡眠タイムを充実させることで、睡眠の質がグッと良くなります」

身体を労わるインナーケアとメンタルケア

「インナーケアを取り入れるとより一層、ホルモンバランスの良い体に近づきます。漢方やハーブなどは穏やかに効いてくれるので、私も必ず摂取しています。

そして、忘れがちになるのがメンタルケア。生理時期はどうしても落ち込みやすくなりやすいので、肩の力を抜いて無理をしないことが大事です。人と比べてしまうような時は、アロマをたいて瞑想をしてみて。気持ちが楽になりますよ」

生理時期の女性の身体はいつも以上に敏感です。内側や肌と向き合いながら、自分自身を大切に労わる時期だと心得て、ホルモンバランスを整えられるようにしてくださいね。

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取材協力 久保 直子 心と体健やかに美しく

美容ライターを続ける中で、美容&健康には心身のバランスが大切だと気づき、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、スポーツアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。各媒体で独自情報を発信、商品開発やイベントプロデュースも。