care
美のお役立ち情報

これからは、メンズだって常識に!? 男の美容術

最近では、見だしなみのひとつとして肌のお手入れをおこなう男性も珍しくなくなってきました。 それも若い男性だけでなく、30代後半から40代の管理職のビジネスマンもお手入れしているそう。男性美容研究家の藤村岳さんは「今は男性も美容に関心を持つことは当たり前」といいます。男性美容家が伝授する、“知っておくべき簡単スキンケア法”を伝授します。

Q. 男性でも「身だしなみを整える」のは必要ですか?

はい。男性が身だしなみを整えるということは、もう当たり前のこと。決してそれだけでアドバンテージを生むことにはなりません。スタートラインに立てるというだけ。つまりやらなければ、「人として失格」の烙印を押されてしまうということ。

「汚い」「クサい」と少しでも“不潔さ”が垣間見られると、仕事やパブリックでの扱いは悪くなりますし、プライベートでもないがしろにされます。最低限の身だしなみを整えること=リスクヘッジと心得るべき。今、きちんとケアしている男性は、そのことに気づいているということです。

Q. 男性美容といっても何から始めたらいいですか?

丁寧なスキンケアをしている、という男性はごくわずかです。でも、心掛け次第で見た目印象は大きく変わるので、今日からスキンケアの見直しをしてみてください。

Q. ゴシゴシ洗っていませんか?

まずは、“洗い過ぎ”に注意すること。
とかく男性は「皮脂」を毛嫌いしますが、それは間違い。皮脂は肌のバリア機能を司る大切な役目を担っています。酸化した不要な皮脂だけを取り除き、うるおいを残すということを念頭に置きましょう。ゴシゴシ洗ったりするのはNG。余談ですが、洗顔後にタオルで力任せに拭き取るのも止めましょう。

Q. これからのシーズン、気をつけることはありますか?

ほとんどの男性は乾燥している、ということも知るべきです。
乾燥により、皮脂が過剰に分泌される場合もあるので、水分と油分の補給をきちんとルーティン化することが大切。洗顔後、ローションとクリームの使用をおすすめします。

スキンケアをすることに慣れていない人には、スプレータイプのローションが簡単。まんべんなく塗布できて、手で軽く抑えるだけでOKです。男性にとっては、うれしいですよね。脂性肌なら軽めのジェルを、乾燥肌ならリッチなクリームでうるおいをキープするとさらに◎。
この基本ステップをするだけで肌のキメが整ってきます。そうすると見た目印象も変わってきますよ。

Q. 男性もエイジングケアは必要?

もうひとつお手入れを付け加えるとしたら、ぜひUVケア対策を! むやみに紫外線に当たらず、適切に防御して活性酸素を増やさないようにしましょう。シミ、シワ、たるみ等の光老化から自分の肌を守るように心掛けてください。
美白をするというよりは、過度の紫外線による免疫低下を防ぐ健康対策として捉えると、男性でも納得できると思います。

夏だけでなく、冬にだって紫外線は降り注いでいます。通勤やレジャースポーツなど屋外に出るときは、必ずケアすることをおすすめします。

ピックアップアイテム
取材協力 藤村 岳(ふじむら がく) 男性美容研究家

1973年、東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集、料理や健康などの生活情報誌に携わる。そんな中、男性が読む美容記事を毎日、美容ライターというヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。総合情報サイト『All About』にて「メンズコスメ」のガイドも務めている。数々のテレビ番組やラジオを始め、イベントや講演にも出演している。著書に『男の身だしなみ100の基本』がある。