太る原因にも!? 自律神経を整えて秋の憂鬱気分をリセット!
私たちの体内リズムを司っている自律神経。名前は聞いたことあるけど、実のところなんなのかわからない人も多いはず。自律神経を整えて、美と健康を手にいれよう。
目次
自律神経は体内時計の正常化に欠かせないスイッチ!
朝日を浴びると活動モードになって、夜になると眠くなる……そんな私たちの体の何気ないリズムをコントロールするため、全身に張り巡らされている神経が自律神経です。自律神経は内臓や血管、血流など、私たちが自力で動かすことのできない体内機能を動かすための司令塔のような役目を果たしており、交感神経と副交感神経の2種類から成り立っています。交感神経は日中の活動をアクティブにするために心拍数を増やしたり血圧を上げるような働きをし、一方、副交感神経は体をリラックスモードにするために血管を緩めたり、血圧を下げたりといった働きを促します。
自律神経を整えると痩せて、イキイキと幸せになる!?
交感神経と副交感神経、ふたつの自律神経はバランスが整っているのが理想的。どちらか一方だけが優位に働くというのはNG。
●交感神経が優位に働くと痩せにくくなる?!
交感神経は日中の活動を促すための司令塔。血圧をあげたり、血管を収縮させるなどの働きがあるため、交感神経のスイッチが入りっぱなしになってしまうと、消化や代謝といった本来であればリラックスモードである夜に行われる体のなかの働きがおろそかになってしまうことに…。血流が滞ってしまうと、血管のそばを流れるリンパ管の流れも滞り、体内の老廃物の排出がスムーズに促されず、冷えやむくみ、代謝低下などにつながります。食べてないのに痩せないとか、運動しているのになかなか痩せない…なんて人は、交感神経のみが優位に働きすぎているという可能性も!?
● 副交感神経が高まりすぎると鬱っぽく…
一方、副交感神経はリラックスモードを高めるために働くもの。副交感神経が優位になっている=活動モードである交感神経が下がっている状態。交感神経が下がると気力の低下や食欲の減退などの鬱症状のほか、体がおやすみモードになるため血管が拡張した状態になり、これが続くとのぼせや下痢などの不調となって現れることも。
では、あなたの自律神経のバランスをチェックしてみましょう。YESの数を数えてみてください。
1. 風邪をひきやすい、風邪の治りが悪い
2. 手足が冷たくなることがある
3. 手のひらや、脇の下に汗をかくことが多い
4. 突然息くるしくなる
5. 動悸がする
6. 胸が痛くなることがある
7. 頭がすっきりしない
8. 頭の疲れを感じることが多い
9. 鼻がつまりやすい
10. めまいを感じる
11. 立ちくらみする
12. 耳鳴りがする
13. 口の中が荒れやすい
14. 喉が痛くなることが多い
15. 舌が白い
16. 好きなものでも食欲を感じない
17. 胃もたれを感じやすい
18. 下痢や便秘がち
19. 肩が凝りやすい
20. 背中や腰に痛みを感じる
21. 疲れやすい
22. 疲れが取れにくい
23. ダイエットをしてないのに体重が減った
24. 寝つきが悪い
25. 寝起きが悪い
26. 夢を見ることが多い
27. 夜中に目が覚めた時、なかなか寝付けない
28. 仕事や家事へのやる気が起きない
29. 人と付き合うのが面倒になってきた
30. イライラしやすい
いかがでしたか?
YESの数が
1~5個:ストレスがほとんどなく問題なし
6~20個:軽度のストレス状態で、自分で注意すれば回復
11~20個:中度のストレス状態で、本格的なストレス状態です
21個以上:重度のストレス状態で専門医の治療が必要
※このチェック項目は目安としてください。気になる症状がある場合は医師の診察を受けましょう。
現代人は、交感神経が優位になりがちとも言われますが、どちらか一方ばかりを気にしすぎるのも逆効果です。自律神経は、バランスが整ってこそ健康的な体と心を育めます。次では、自律神経を整える生活習慣をピックアップ。
毎日のちょっとした習慣で自律神経を整えよう
●朝はカーテンを浴びて朝日を浴びる
起きたらカーテンを開けて朝日を浴びましょう。朝日を浴びることで日中の活動モードの司令塔である交感神経のスイッチを入れることができます。
●起きぬけに1杯の水を飲む
自律神経は体のさまざまな機能をつかさどる司令塔。腸もその中のひとつです。そのため、便秘や下痢などの腸内環境の不調は自律神経の乱れからくるということも…。朝、起きぬけに水をのみ、腸に目覚めを意識させることで、体に朝であるという活動スイッチを入れることができるのです。
●深呼吸をする
交感神経が優位になっているときに効果的なのが深呼吸。現代人は呼吸が浅くなりがちなため、ゆっくりと深い呼吸をすると交感神経が鎮められ、リラックス効果が。夜寝る前などにベッドの上で深い呼吸をするのを習慣化して。特に「吸う」と「吐く」を1:2の割合で呼吸するのがおすすめです。
●ぬるめのお風呂とアロマバス
一日の疲れを取るために効果的なのが、入浴です。暑いお湯は体にストレスをかけてしまうことになるので、交感神経優位型の人はぬるいお湯でリラックスするのが大切です。好きな香りのバスソルトやバスエッセンスを加えれば、香りの効果でより脳をリラックスさせることができます。寝る前の入浴は快眠を誘う効果もあります。
●適度な運動をする
副交感神経が優位になってしまっている場合に特に効果的なのが、適度な運動。体に適度なストレスを与える運動は、交感神経のスイッチを入れるのに効果的。エクササイズなど無理に運動を頑張らなくても、ふだんよりひと駅先まで歩いたり、少しスピードを上げて歩いてみるなど、毎日の生活の中で体を動かすことを意識しましょう。
●寝る前のスマホやPCを控えて寝室は間接照明に
現代人は交感神経が優位になりがちと言われる原因の主要なものが、ストレスとスマホなどのブルーライト。夜は暗く、朝は明るくという人間本来の生活リズムを体に覚えさせるためにも、寝る前のスマホやテレビは控えめに。間接照明などリッラクス効果のある明かりのなかで、体を睡眠モードに誘いましょう。
出典:
こだからひろば http://www.excefk.com/smp/03taishitsu_jiritsusinkei-type.html
自律神経失調症鍼灸ナビ http://www.jiritu-navi.com/selfcheck/selfcheck.html
「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣/小林弘幸著(幻冬舎)