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簡単エクササイズ

肩こりが遠のく!? 凝らないカラダを目指す生活改善メソッド

自覚があるなしに関わらず、現代人の肩は、ほぼこっているといっても過言ではありません。「スマホばかり見て長時間うつむき姿勢になったり、運動不足だったりすることが肩こりの原因となるのは想像できると思いますが、実はそれだけではありません。

睡眠不足やリラックスタイムの有無、バスタイムの過ごし方、女性ホルモンの変化、悩み事が多いなど、肩こりの要因はじつにさまざま。肩こりが起こってから慌ててストレッチやマッサージをするのではなく、日常から肩こりが起こるメカニズムを知って、それを防ぐ習慣を身につけることが大切です」と教えてくれたのは、カイロプラクティック理学士の檜垣暁子さん。現代人の肩こりは、思いもよらない要因からも起こるため、日頃からムダに肩を凝らせない工夫が必要のようです。

そこで今回は、毎日の暮らしの中で肩こりを遠ざける、ちょっとしたコツをご紹介。どれも少し意識するだけでできるので、さっそく実践してみましょう!

今日からできる! 肩こりが遠のく7つのメソッド

●1.デスクワークが続く時は、一旦立って歩く

同じ姿勢や動作を繰り返すのはNG! デスクワークが続く時は、休憩がてら立って歩いてみたり、腕を頭上まで上げたりしてみましょう。それだけで、全身の血流がアップするので肩こりを防ぐことができます。

●2. パソコン作業をする時は、腕がラクな位置を意識

腕からくる肩こりを防ぐために、腕がいちばんラクな位置を探しましょう。手首の角度は水平で、肘は90度くらいが理想。アームレストがあれば、より腕への負担が減って◎。

●3. 荷物は軽く、こまめに持ち替える

荷物を持つと、それだけで肩がこります。何も持たずに出かけるわけにはいきませんが、せめて持ち歩くものは必要最小限に絞ることを意識しましょう。また、片手でずっと持ち続けるのも肩こりを招く原因になるので、いつもと反対側の手に持ち替えてみるのも◎。ただし、慣れない側で持つと普段使われない筋肉が疲労する可能性があるため、慣れるまでは短時間で持ち替えて。

●4. 目をしっかり休める

パソコン作業など目を酷使してしまう時は、ホットタオルや温めたアイマスクをまぶたにのせて、ほんの少しの時間でも目を休ませてあげましょう。自宅ならリクライニングして、カラダも脱力状態にするとさらにGOOD!

●5. 寝具はスムーズに寝返りできるものを

枕やマットレス選びを間違えると、横になった際に肩の力が抜けず、頸部に負担が生じてします。そうなると、寝ている間に肩がこってしまうので、たっぷり睡眠時間をとっていても目覚めがすっきりしません。そうならないためにも、マットレスや枕は寝返りをスムーズに打ちやすいものに見直しを。特に枕は、横を向いて寝た時に、顔と背骨のラインが一直線になるものを目安に選びましょう。

●6. 車の運転のポジションを見直す

職場の車や家族で使っている車は、自分に合わないシートの位置でも、ついそのまま運転しがち。足のふんばりが効かない姿勢や、ハンドルを握ると両肩があがってしまう座席位置は、肩こりを招くだけでなく危険。車を運転するたび、その都度シートを確認しましょう。

●7. 悩み事があるときは、楽しいことをする

悩みや気になることがあると、ついつい頭の片隅に留めてしまいがち。それが精神的な緊張につながると、肩こりを招いてしまいます。好きな音楽を聞く、美味しいものを食べる、お笑い番組を見るなど、なんでもOK。悩みごとで頭がいっぱいになってしまったら、無理矢理にでも好きなことや楽しいことをしてみましょう。

今回あげた7つは、どれかひとつ取り入れるだけでも肩がラクになるのを感じられるはず。肩こり知らずの元気なカラダを目指して、ちょっとずつ実践してみてくださいね。

取材協力 檜垣暁子 All About「肩こり・腰痛」ガイド

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会正会員。横浜に自身の治療室「あきカイロプラクティック治療室」を開院し、日々肩こりや腰痛をはじめとする患者の診療にあたっている。テレビやラジオ、雑誌など、幅広いメディアでも活躍中。