やっぱり夏はダイエット! パリジェンヌも興味津々、最新ダイエット事情
8月はみんなバカンスに出掛け、静かでも抜けのパリです。
突然ですが、みなさん、踊っていますか? 「パリ」と「踊り」なんてイメージがわかないなぁと言われる方も多いと思いますが、意外にパリには踊りの学校(プロ、アマ問わず)が多いのです。
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一番名も知れていて、しかも踊りの種類が多いのは、マレのダンススクールです。クラシックバレーからコンテンポラリー、社交ダンス、サルサ、タンゴ、ベリーダンスまで。珍しいところでは、生のパーカッション演奏者がレッスン毎にわざわざやってくるアフリカダンスというクラスもあります。
パリジェンヌのブームは踊りでダイエット!
この頃、「踊りでダイエット」という話を聞くようになりました。友人は、「それは、絶対にダンスオリエンタル(ベリーダンス)!」と言い張って始めました。憧れのウエストの曲線を夢見て。半年間、特訓を続けました。が、未だ、寸胴のまま(笑)。
実は、彼女は一番大切なことを見逃していたのです。というのも、レッスンを始める前に、先生たちをチェッックしなかったのです。アラブの国々では痩せた女性はあまり魅力がないようで、ローウエストの踊りのスカートの上にちょっとお肉がのっているほうが、美しいとされているそうです。先生たちもスリムというよりも、ぽっちゃり系。各国の美的感覚の違いを痛感したといいます。
彼女はもう一度、いろいろな種類のダンス教室を訪問しながら、先生たちの体をチェックすることも忘れずにしていました。そして、決めたのが「タンゴ」!
タンゴの先生たちは、みんなきれいな体をしていて、「全体的にすらっとしていて、ボン・キュッ・ボンと“肉感的でなく知的な体”」と表現。感激していました。
そういえば、パリのタンゴ教室の中で一番厳しいといわれている先生は何と日本人のムネヒロ先生だとか。彼は日本人には珍しいくらいのヒップの高さと、背筋がいつも伸びています。早速、お話を聞きに行ってきました。
タンゴダイエットとは何ぞや?
レッスンは90分。踊る前に厳しいストレッチをおこないます。全身細かい所まで伸ばし、血行とリンパの流れをよくし、筋肉を柔らかくします。次に、タンゴ用の姿勢を作ります。他のダンスは胸を開きますが、タンゴは反対。背中の肩甲骨を開いて肋骨を絞めるそうです。そのポーズは、パートナーといつも抱き合い、両腕を相手に回す姿で踊るので、とても重要とか。
早速、私もやってみました! 難しいですが、なんかそれだけで肩が広くなりウエストが細く、逆三角形になったような気が(笑)。
次の姿勢もなかなか難しい……。おへそを中心に上半身は上に引っ張り、下半身はおへそのすぐ下にある臍下丹田(せいかたんでん)というツボに気を集めるとのこと。チャクラでいう所の第一のチャクラの場所だそうです。
「え?どうやるのぉぉ〜?」とオドオドしていると、先生にたるんだ下腹を「ここです!」と叩かれました。普段、下腹の内部を意識することなんてありませんよね。ですが、たったこれだけで普段動かさない筋肉が動いているのがわかるんです。自然とお腹を引っ込ませていた自分にもビックリしました。
この姿勢で20分から30分ウォーキングをするそうです。これは、またキツそうです。細かいチェックが、随時、飛び交うらしいです。踊りはその後……長い道のりです。
タンゴダンスの効果は果たして……?
激しい動きではありませんが、インナーマッスルが強化されるのがタンゴダンスの特長。お弟子さんたちにタンゴを始めてからの身体の変化を聞いてみました。すると、おもしろいほどに変化があった、と教えてくれたのです。
お腹が引っ込んだ、全身が引きしまった、姿勢が良くなった、お通じが良くなった、肌がきれいになった、風邪をひかなくなった……中には身長が伸びた人も! こんなに良いことづくめなの? と感心、いや、驚きです。あるパリジェンヌは「タンゴは私をセクシーにしてくれた」と言います(この答え、さすがパリ!ですよね)。なぜかと聞くと、「密着して踊るので男女のエネルギーの交換なのよ。だから、女性ホルモンに効果的」とのことでした。どこでも、いつでもフランス人はアムール気質なのですね。
ところで、ダンスには自分のサイズに合った良い靴が必要なのだ、と先生からアドバイスが。ムネヒロ先生推薦のお店に行ってみると、種類の多さにびっくり。
靴底がびっくりするほど柔らかで踊りやすいそうです。外履きにはちょっと弱いかもしれませんが、おうちで履くのはお茶目ですね。
さあ、皆さん、暑い8月タンゴでダイエットなさってみてはいかがでしょうか?
ラテンダンスシューズ店
Duo style
168 bis rue charonne