街中でお祝いモード! 春の一大イベント「復活祭」
ボンジュール!
皆様、お元気ですか? そろそろ春めいて来ましたが、パリの冬はまだ続いています。日本の冬のように寒いけれど青空・・・とかではなく、パリの冬は毎日が寒くて、曇天ばかり。
ずいぶん前の事ですが、私がパリに住み始めて驚いた事があります。それは、朝が暗いこと。なんと、朝ご飯の時、電気を付けるのが普通なのです! 外に出るとまるで夕方。「12時間マチガエタ?」と思えるほど、暗いのです。朝の通勤時には、どの車もライトを付けて走っていて、なんだかとても寂しげ。そのおかげで、冬は精神不安定な人が増えるそう・・・人間には、青空が必要なんですね。
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フランスの大イベント「復活祭」!
4月。待ちに待った“春”が来ます! そして、お祭り! フランスでは、イエスキリストの復活を祝う「復活祭(イースター)」を盛大にお祝いします。クリスマスに次ぐ大イベントで、フランス語で「パック」と言います。おもしろいことに毎年この日にちは変わり、今年のパックは、4月5日になります。
街はカラフルなデコレーションの卵だらけ!
街のお菓子屋さんやチョコレート屋さんには、パックのこの時期のみ、卵の形のお菓子がズラリと並びます。なぜ、卵かって? 卵は、誕生、復活のシンボルだから!他に、ウサギや雄鶏の形も目立ちます。こちらは、多産、豊穣の意味があるのだそう。
休日が多い国と言われているフランス。このパックの時期は、学校はなんと2週間ほどお休みになります。子供たちが楽しみにしているのは、パックのイベントである「宝探し」。親や祖父母たちが庭に隠したお菓子を、キャーキャー言いながら探し回ります。
パリは一戸建てが少ないので、大人たちは子供たちのために、アパートの廊下や家のあちらこちらにお菓子を隠します。この時期、嬉しいことに子供だけでなく、大人も可愛らしいお菓子をいただくことも。今年は、既に友人から「JEAN CHARLES ROCHOUX」のウサギと雄鶏のチョコレートをプレゼントされました。日本でも有名なこちらのチョコレートは、パリでも大人気です。
JEAN CHARLES ROCHOUX(ジャン・シャルル・ロシュー)
SHOPDATA:16 rue d’assas 75006 Paris
お返しに私は、大きなチョコレートの卵の中に小さなチョコレートが入っているものを贈ろうかなと思案中。どこのショコラティエにするかは未定・・・美味しいお店が多すぎるので(笑)
フランスはキリスト教の国ですが、最近は毎週日曜日に教会へ行き、ミサで礼拝を受ける人は少なくなっているようです。本来のキリスト教徒は、復活祭の前日まで肉食を断たなくてはなりません。パックとなる日曜日は、お祝いでごちそうを過食過飲するので、翌日の月曜日は食べ過ぎた体を休め、心身を清める日だそう。がしかし、「そんな人、今時、修道院にしかいないのでは?」と思うくらい、肉食派のフランス人なのです。
いっぱい食べて、食べ過ぎる復活祭。でも、ご心配なく! その日は、満月。翌日の月曜日から新月に向かいます。この時期は、不要な物をそぎ落とす解毒、浄化に良いそうで、ダイエットに絶大なる効果がある時とのこと! 反対に満月に向かう時期は、愛や人間関係が育つ時期なのですが、体も拡大しやすいとか。満月後なら、安心してチョコレートを食べ過ぎられますね(笑)。