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フランス便り

小バッグ派? 大バッグ派? パリジェンヌのバッグの中身

ボンジュール!!
皆様お元気ですか? 9月、日やけしたパリジェンヌたちが街に戻ってきました。フランス人はみんなおしゃべり好きなので、長く楽しかったバカンスが終わると、今度は報告会が始まります。そんな風に夜、呼び出されて飲みに行くと、よく見かけるのが、バッグを持っていない女子たちです。バッグを持っていたとして小さなポーチの女子がほとんどです。
私のまわりの女子たちは、みんないつも大きなバッグを持っているので、小さなバッグの中身が、興味津々、何が入っているのかしら? ある日、思い切って中身見せて、日本人のために!と頼みました。

白いポーチは、フランスでも人気のセリーヌ。
中身は、小銭入れ、サングラス、i-phone、リップとグロス、そしてローズウオーター。1年中乾燥しているパリなので、空いていた容器にローズウオーターを入れているそう。ふわふわのスパイラルヘアーやお顔に、出先でスプレーしているそうです。そして白のカードケースはお財布と別にしていて、どちらかを盗まれても、まだ救われるとの事。怖いパリの一面を小さなポーチの中で感じました(笑)。

お次は、黒の大バッグ派の彼女。
デザイン系のお仕事をしている彼女は、パソコンを持っての移動が多いので、デイタイムは、いつも大きめバッグ。その中に3つのバッグを格納していました! まるで、バッグのマトリョーシカ!

一番小さなポーチの中には、お気に入りのペンとリップ1本、ライターとアンティークのタバコケース。タバコは1日3本と決めているので、3本しか入らない銀のケースに移し替えているのですって。おしゃれさんは、タバコの箱ごと持ち歩かないのですね。お財布はカードがたくさん入る長財布を愛用。あとはサングラスと手袋。まだ暑いのになぜ?と言うと、パリでの移動はバイクを使っている彼女なので、手の保護にグローブが必要との事。

これらをシンプルなショルダーバッグに入れています。ショルダーバッグは、何にでも合って、どんなシチュエーションにも対応出来るシンプルなデザインを選んでいるのだそう。さらにこのショルダーバッグとパソコンをひと回り大きいバッグに入れて持ち歩いていました。
出先で、急なパーティーやカクテルにお呼ばれの際は、お財布にリップを入れて、パーティー仕様のクラッチバッグに変身させるのだそう。

パリジェンヌに共通するのは、日本の皆さんが持ち歩くいわゆる「化粧ポーチ」がないということでしょうか。旅行用の化粧ポーチは、パリの女子もお待ちでしょうが、普段はリップ1本などのことが多いようです。

あとは、ハンカチ。パリでは、持っている人いるの?ぐらいの存在なのがハンカチです。冬、鼻風邪のおじいさんが、ハンカチで鼻をかむ姿を見る程度。お目にかかることはまずありません。どこのトイレにも、ハンドドライヤーかペーパータオルがありますし、湿度が低いので、ハンカチやハンドタオルで顔を拭う時もありません。日本に帰国すると、お手洗いでハンドドライヤーがない時に「しまった!」と思います。あと、汗が噴出す夏場も…。なので、帰国時にハンカチを慌てて出先で買うことが、多々あるわけです。

遠く離れて、日本女子を見ると、本当にちゃんと、小綺麗にしていらっしゃるなあと痛感するのです。

ピックアップアイテム
小バッグにぴったりなのは
取材協力 YOLLIKO SAITO 写真家

日本大学芸術学部写真学科卒業。広告制作会社勤務後フリーになる。現在、パリを基点としてヨーロッパ、アフリカなどで活躍。日本の女性誌、書籍、広告の他にアート作品の写真展をパリ、ベルリン、銀座で定期的に開催。ビオ、自然食、自然治療にも関心が強く、自他ともに認める「健康マニア」。自宅で栽培しているオーガニックハーブを使った料理をもてなしたり、ナチュラル・オーガニックコスメなどの美容情報にも精通。