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フランス便り

シンプルで機能的、パリジェンヌが今、ハマっているモノとは?

「バカンス、終わっちゃったねえ。どうだった?」と友人と久しぶりの再会をしている9月。休暇が始まる前も「何処に行くの? どれくらい?」と集まっていましたが……何かしら理由をつけて、集まっては飲んでいます。

パリジェンヌのお化粧事情

夏休みはほとんど裸同然&スッピン顔で過ごしていたパリジェンヌも、オフィスに戻るときはスーツにお化粧をします。ただ、日本の女性と比べると、本当に薄化粧。
ファンデーションなどは夜の特別なとき(大事なディナーやパーティーなど)しか使っていないようで、普段はCCクリームを塗っておしまいです。

ただし、パーツメークは別。マスカラとアイライン、これは、若い子もマダムたちもみんな忘れず塗っています。リップは、赤かヌード色が定番。時々、パリでカジュアルな装いにばっちりメークの日本人女性を見かけますが、このシックなパリの街にはやり過ぎ&不調和に見えてしまいます。

パリジェンヌが今、ハマっているトレンドコスメは?

先日、ビューティートレンドに精通しているイケメンのメークさんから、新情報を入手!毛のボリュームを出すべくまつげ育毛美容液をまゆげに塗っているとか。ほとんどのパリジェンヌのまゆげは弓形で細まゆげ。日本でも太まゆがはやっていると聞きましたが、フランスでもそうなんです。このまつげ美容液をつかって、まゆげのボリュームと自然感を出すとのこと。

「効果がある!」と聞いて薬局へ駆け込みましたが、商品が見当たりません。お店のスタッフに聞くと、「レジに行け」と……。レジの人に商品名を告げると、奥から出して来てくれました。想像していたよりも高価だったので、効きそうな予感です。

意外なモノが流行り中!?

お顔も大切ですが、ボディのお手入れも大切ですね。夏に紫外線を浴びる機会も多く、肌も疲れている様子。皆さん、ボディミルクやクリームをお使いでしょうが、ベッドリネンと肌の関係を考えたことはありますか?

この頃、パリで流行っている(見直された)中のひとつに、麻のシーツが有ります。ヨーロッパでは、昔から使い続けられてきました。友人のお母さまから何と100年前の麻のナイティーをいただいたことがあります。コットンに比べて2倍の強度があるそうです。
さらに通気性や抗菌力が高いうえに、デトックスや癒やしの効果もあって、肌にも良いことづくめ。

パリの女性は、年間を通してスリップ型のシュミゼット(麻など薄手の生地で作られた袖なしの短いブラウス)を着て寝る人が多く、ベッドの中でも肌の露出率が高いのです。だから、ベッドにはアンダーシーツとアッパーシーツを敷いて、その間に入って寝ます。
昨今、便利で簡単だからと、綿と化繊混紡を掛け合わせたシーツが出回っていますが、化繊の布地は静電気が起きやすく、肌に負担を掛けてしまうそうです。コットン、シルク、麻などの自然素材でできたリネンだと、美肌を“守る”ということからも適しているのかもしれませんね。

私も夏の間だけ、麻のシーツを使用していました……が、麻のプロからのアドバイスで「冬もOK」だとか。今では、一年中使っています。
そして、忘れてはいけないアイテムがもう一つ。そう、枕カバーです。直接、お顔に触れるものですから。麻のシーツを購入の際にセットで買うことをおすすめします。

1日の1/3は、お布団の中。この時間にスキンケアができるのを見逃す手はありません!

●日本でも購入できる、お薦め麻グッズのお店&ブランドをチェック!

「ALEXANDRE TUPPAULT」
世界最古のパリのデパートボンマルシェに、開店のときから入っている伝統的ブランド。
LE BON MARCHE
24 Rue de Sèvres 75007 Paris

「BORGO DELLE TOVAGLIE」
カラフルなバリエーションの品揃え。
ショップには、レストランもあり楽しめる。
4 Rue du Grand Prieuré 75011 Paris

ピックアップアイテム
パリジェンヌのような素肌感メークを叶えるには
取材協力 YOLLIKO SAITO 写真家

日本大学芸術学部写真学科卒業。広告制作会社勤務後フリーになる。現在、パリを基点としてヨーロッパ、アフリカなどで活躍。日本の女性誌、書籍、広告の他にアート作品の写真展をパリ、ベルリン、銀座で定期的に開催。ビオ、自然食、自然治療にも関心が強く、自他ともに認める「健康マニア」。自宅で栽培しているオーガニックハーブを使った料理をもてなしたり、ナチュラル・オーガニックコスメなどの美容情報にも精通。