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季節と肌

春は病の季節!? 不調に負けないための免疫力アップ術

ぽかぽか陽気に、菜の花や桜が咲くカラフルな景色、新年度がはじまる清々しい気持ち。今か今かと待ちわびた春なのに、何だか肌も心もからだも不安定…そんなふうに感じたことはありませんか?

それもそのはず、春は「三寒四温」と言われるくらい気温の急激な変化に見舞われる季節。1年でもっとも体調管理が難しい季節と言っても過言ではありません。おまけに花粉などのアレルギーから新生活のストレスまで、“不調のもと”が、そこかしこに潜んでいるのです。

では、春を思いっきり楽しむためには、どんなケアをすると良いのでしょう? 医学博士で日本アレルギー学会認定専門医の清益功浩先生に、春の不調に対する基礎知識と正しい体調管理法を伺いました。

Q. なぜ春になると不調が起こる?

原因のひとつに、春特有の気温差がもたらす「自律神経の変調」があります。私たちの体温管理は自律神経が司っており、急激な気温差に見舞われるとそのバランスが崩れやすくなるのです。

Q. 春特有の不調って何があるの?

全身倦怠感や脱力感などの不定愁訴のほか、不眠、乾燥した空気による乾燥肌の悪化、風邪、花粉症・喘息などのアレルギー症状などが挙げられます。また心とからだはつながっているため、体調不良で日々のモチベーションが下がったり、新生活や新年度で心理的にストレスを感じそれが体調不調につながることもあります。

春の不調を招くNG行動とは?

心や身体の調子が思わしくない時に無理をすること。つい新年度で「心機一転がんばるぞ!」と気合を入れ過ぎて無理をすると、身体がついていきません。できるだけ自分のペースを守ることが大切です。人生はよくマラソンに例えられますが、つい周りのペースに巻き込まれると、自分のペースで走れなくなり完走できなくなるので注意が必要ですよ。

Q. 不調を跳ね返す免疫力をつけるには?

●1. 十分な栄養とバランスのとれた食生活で免疫細胞を増やす

免疫細胞とは白血球のことで、白血球は骨髄で常に作られ血液によって全身に運ばれて、病原体を貪食して死んでいきます。この健やかさの要とも言うべき白血球が増えていくためには、たんぱく質や脂肪、糖分、ミネラル、葉酸、ビタミン、鉄、亜鉛と、じつにさまざまな栄養が必要。だからこそ、栄養バランスのとれた食事を心がけることは不調を跳ね返すためにとても有効なのです。

●2. 適度な休養と早めの睡眠を心がける

疲れているときは、風邪などの病気をひきやすくなりませんか? 睡眠を7時間とっている人は、6時間以下しかとっていない人と比べて、かぜに約4倍かかりにくいとも言われています。睡眠不足によって体調が悪くなると免疫機能が下がり、細菌に負けやすくなり、さらに体調が悪くなり、ますます睡眠不足になるという悪循環に陥りやすくなるのです。だからこそ、無理はせずに適度な休養と早めの睡眠を心がけましょう。

●3. ストレス・コントロールを意識する

ストレスもまた、免疫の力を落とす要因のひとつ。ストレスを感じて睡眠不足になると、眠れないことにイライラして、ますますストレスがかかってしまう……という悪循環になることも。ストレスが溜まっていることを自覚していればまだ良いですが、ストレスが溜まっていることに気づかない場合は要注意。ストレスは頭痛、倦怠感、眠気、腹痛などの体のさまざまな症状として現れてきますので、少しでも症状があれば、自分の生活を見つめ直し、意識的にストレスを発散するようにしましょう。

肌やからだだけでなく、心にまで及ぶ春の不調。サインに気づいたら、放っておかずに生活スタイルやケアを見直してみることが大切です。ほんの少し意識するだけでも、春がずっと過ごしやすくなるはずですよ。

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不調に負けない肌をつくるには
取材協力 清益 功浩 医学博士

日本小児科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医のほか、メンタルヘルスマネジメントなどの資格をもつ。現役医師として多くの方に正確な情報を提供しながら、診察室以外でも困っている方の手助けをしていくことを心がけている。