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季節と肌

夏こそオイル美容! 知っていた? スクワランのここがすごい

「インナードライの夏の肌にスクワランはぴったり」と教えてくださったのは、美容家の山本未奈子さん。

「スクワラン入りアイテムは、乾燥肌にかたむいている時にオススメ。皮脂のように皮脂膜を張って肌のバリア機能を担うので、内側の水分が逃げにくい状態にしてくれます。室内外の温度差で夏場の肌は、思っている以上に乾燥傾向です。そんなときに肌に優しく、浸透と保護の両方の役割を果たしてくれるスクワランコスメはひとつあると重宝しますよ」
山本さんも太鼓判の成分、スクワランの魅力について紐解きます。

Q.スクワランは、どういう成分なのですか?

スクワランはオイルの一種。主にサメの肝油から採れる成分で作られますが、オリーブ油やコーン油などの植物由来のスクワランもあります。

そもそも、オイルには種類があるのをご存知ですか? 肌のうえに膜を貼り保護の役割を果たすオイルと、肌がもともと持っている皮脂に似た性質を持つオイル。大きく分けるとこのふたつに分けられます。スクワランは後者の、皮脂に似た性質を持つオイルに分類され、このようなオイルを「ミミックオイル」といいます。

ミミックオイルは、塗布すると肌が自分の中の成分(=皮脂)だと勘違いし、肌の中に招き入れられるので、後に使うコスメの効果を引き出すためのブースターとしてとても優秀です。一方、膜を貼るタイプのオイルは肌の中には入らないので、お手入れの最後に使い、保護の役割を果たします。

Q.スクワランの効果的な使い方があれば教えてください。

スクワランはミミックオイルなので、洗顔後すぐにブースターとして使うのがおすすめです。

●ブースターとしての使い方
(1)ぬるま湯で洗顔した直後の、肌がまだ温かいうちにスクワランオイルを少量なじませ、ハンドプレスで浸透させましょう。
(2)その後にいつもの化粧水、美容液、乳液とお手入れすればOKです。

スクワランの引き込み効果で、化粧水などの浸透がアップし、肌が内側からふっくらするのを感じられるはずです。特に、油溶性ビタミン入りの美白美容液の前に使用すると、美容成分の浸透率が上がってより効果を高めることができます。スクワランは、肌の中にすっとなじんでべたつかないので、夏でも快適に使うことができますよ。

オイル初心者でもスクワランならさらっと肌になじんで上手に使いこなせるはず。しかも、夏の肌ダメージをリカバーする効果も高いので、バカンスシーズンのお手入れに一品組み込んでみてはいかがでしょう? きっと夏終わりの肌が、今までよりもワンランクアップしているはず!

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取材協力 山本 未奈子(やまもと みなこ) 美容家

MNC New York Inc.代表取締役。ニューヨーク州認定ビューティーセラピスト/英国ITEC認定国際ビューティースペシャリスト。非常勤講師としてNYで数々の実績を誇る美容学校にて教鞭を執ったのち、日本に拠点を移し、美容ブランドを立ち上げる。美容をテーマにした講演や執筆活動、雑誌の美容記事の監修、テレビ・ラジオ出演など多方面で活躍中。最新著書に『35歳からの「もう太らない自分」の作り方』(講談社)がある。