春に読みたい！　胸キュン❤ドキドキ❤ 大人の胸が高鳴るトキメキ漫画８

●アルテ（大久保圭著）ノース・スターズ・ピクチャーズ

舞台は16世紀初頭・フィレンツェ。男尊女卑が激しいこの時代に、貴族の娘として育ったアルテが画家として自立を目指していく成長物語です。『女だから』という理由で差別されたり、画家としての未熟さだったり、出会った人々との価値観の違いだったり…アルテは色んな壁にぶちあたりますが、自分らしい答えをみつけようとする姿に、自分も頑張ろう！と前向きな気持ちになれます。

●マダム・プティ（高尾滋著）白泉社

主人公の万里子は16歳にして、オリエント急行での旅に出た矢先に夫を殺されてしまいます。しかしその真相は…？！という、本格的なミステリー＆アクションあり、インドの王子様との胸キュンな出来事あり…と、王道の少女マンガなんだけれど、新鮮な面白さも楽しめます。小柄で可愛らしい、けれど気持ちの強い万里子をはじめ、キャラクターがとても魅力的な作品です！

●日日（にちにち）べんとう（佐野未央子著）集英社

お母さんが女優で家庭環境が複雑な主人公・谷 黄理子（32歳）が、仕事に恋に、そして家族との関係に悩みながらコツコツと毎日を生きていくという、大人の女性だからこそ楽しめる作品です。主人公が30代ということもあり、甘い恋だけじゃなく、苦い恋の経験も…。黄理子は食事をとても大切にします。大人だからこそ、食べることって大事だなということも考えさせられます。レシピ付きというのも嬉しいです！

●とりかえ・ばや（さいとうちほ著）小学館

古典の『とりかへばや物語』を、さいとうちほ先生が漫画化。平安の都を舞台に、双子の姉弟が男女逆転するトランスセクシャル・ストーリー。はじめのうちはうまくいっていた入れ替わりも、2人の環境が変わるにつれ、さまざまな問題がでてきます。三角関係、不倫、略奪など…ドロ沼な展開もあれば、ピュアな純愛もあり…。ベテランのさいとう先生だからこそ描ける壮大なラブストーリーに思わずハマること間違いなしです。

●かげきしょうじょ！！（斉木久美子著）白泉社

未婚の女性だけで構成された、“紅華歌劇団”のスターを養成する音楽学校が舞台のスポ根ミュージカルマンガ。オスカル様（歌劇団のトップ）になることを目指す主人公・渡辺さらさと同級生たちが夢に向かって悩み、もがき、乗り越えていく―とってもキラキラ感があふれる作品です。まっすぐに夢を見ることの素晴らしさを忘れがちな大人にこそ読んでほしい作品です。

●民法改正～日本は一夫多妻制になった～

普通のサラリーマンの正平が、3人の女性と婚姻関係を持てる権利を持ち…と、一見ハーレムのようにも思えますが、女性の人間関係や、生活を支えるための金銭問題など、現実的な問題が降りかかり、女性達の方も、彼や家族にとっての自分の存在について考えるようになります。今の日本ではありえないとはいえ、登場人物たち悩みは普通の夫婦や恋人と変わらないなと、青年漫画ではありますが、女性も楽しめる作品だと思います。

●私の少年（高野ひと深著）双葉社

まったく他人の主人公の30歳のOLと、12歳の少年の交流を描いた作品。ネグレクトされていると思われる少年を救いたい思いがあるものの、血縁関係もない他人という立場で立ち入ることはできず、とてももどかしい思いになります。2人の微妙な関係が今度どうなるのか、続きがとても気になる作品です。

現実にはありえない！という設定が、逆に作品の世界に引き込まれずにはいられない中毒性をもたらします。ベタな恋愛モノには飽きた！という人には特におすすめです。

●あなたのことはそれほど（いくえみ綾著）祥伝社

4月に波瑠さん＆東出昌大さん出演でドラマが放映開始になる話題作。いくえみ綾先生の軽やかなタッチで描かれるW不倫モノ。登場人物は、浅はかだったり、どこか怖いところがあったり、感情が分かりにくいところもあるのですが、そこがまだ人間らしくてとてもリアリティがあります。
ラストの予測がまったくつかないので、不倫モノは苦手、という人でもハマってしまうかも？！意外と、男性のファンも多いです。

いかがでしたか？　一人で夜な夜な読みふけるのはもちろん、パートナーや女友達とシェアして楽しむと、また違った発見ができそうな作品が目白押しです。新しい出会いの場での会話の糸口としてもおすすめのトキメキ漫画で、素敵な春をスタートさせてくださいね。