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季節と肌

顔の印象を決めるのは実は毛穴!? 大人の毛穴ケア基礎レッスン

女性の肌悩みで、いつも上位に挙げられるのが「毛穴」。とはいえ、ひとくちに「毛穴トラブル」といってもその原因はさまざまで、年齢や肌の状態によってその悩みの内容も変化してくるのが特徴です。ニキビに悩んだ10代は、洗顔をしっかりして清潔にするのが第一だったけれど、大人になった今は、どんなケアをすればいいの?そんな疑問に、美容ジャーナリストの城後紗織さんが答えてくださいました。

年齢を重ねると増える“たるみ毛穴”。鏡の前でチェック!

毛穴の悩みは、年齢によってどのように変化していくのでしょうか。城後さんによると、「10代から20代の肌に多いのは、小鼻などに目立つ黒ずみ毛穴。過剰に分泌された皮脂や古い角質が混ざった角栓が詰まって毛穴が押し広げられ、酸化して黒ずんだ状態になります」。これが年齢を重ねていくと、悩みの内容もちょっと複雑に。

「一方、30代以降の肌に多いのは、頬などに目立つ“たるみ毛穴”。みかんの皮のようにぽっかり開いていたり、しずくのように縦長に伸びていたりするのが特徴です。年齢とともに肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンが減少し、毛穴を土台から支える力が低下することが原因で起こります」。そして、肌が重力に逆らえなくなり、毛穴がだらんと伸びてしまっている状態に。肌の乾燥やお手入れ不足も、たるみに拍車をかけてしまうのだそうです。

「鏡を見ながら、こめかみのあたりの皮膚を引き上げてみて、毛穴が目立ちにくくなるようであ在れば“たるみ毛穴”の可能性大です」とのことなので、さっそく鏡の前でチェックしてみましょう!

毛穴ケアはとにかく保湿、うるおえば毛穴も目立ちにくくなる

毛穴はほぼ全身に存在していますが、顔は、とくに毛穴が密集している部分。顔全体には約20万個もの毛穴があるといわれています。そのため、毛穴の状態が肌全体の印象を左右するといっても過言ではないとのこと。たしかに女性同士で会話していても、毛穴が黒ずんでいると、自然とそこに視線が向いてしまうもの。

城後さんも「毛穴が開いたり黒ずんだりしているだけで、肌の凹凸が目立ったり、くすんで見えたりします。また、“たるみ毛穴”が連なって帯状になると、小じわのように見えてしまうことも。その結果、全体的に老けた印象を与えてしまいます」といいます。
でも、黒ずみが気になるからスクラブ洗顔、毛穴が開いているから収れん化粧水と単純にいかないのが、大人の肌の難しいところ。

「油分をカットすると、ますます毛穴トラブルを悪化させることになります。なぜなら、皮脂を取り過ぎると、肌は自らを乾燥から身を守ろうとして、逆に皮脂の分泌を促進させてしまうからです。毛穴の汚れや過剰な皮脂をきちんと落とすことはもちろん大切ですが、とにかく保湿を徹底することを心がけて。肌が十分にうるおっていれば肌のキメが整い、毛穴は目立ちにくくなります」と城後さん。

化粧水で肌に水分をじゅうぶん与えた後、美容液や乳液、クリームでうるおいを守るという基本ステップを厳守。肌の水分と油分のバランスを整え、内側からふっくら持ち上がるような、毛穴の目立ちにくい肌を育むのが理想のスキンケア法。さらに、低刺激で保湿力が高い、ノンコメドジェニックテスト(*)済みのスキンケア化粧品を使うのがおすすめです。

*ヒト皮膚上において、ニキビの元となるコメド形成を評価するために行うテスト。このテストで陰性を確認した製品には、「ノンコメドジェニックテスト済み」「ニキビのもとになりにくい処方」と表記されます。
http://www.shiseidogroup.jp/rd/safety/humantest.html

「あいうえおストレッチ」で“たるみ毛穴”を食い止める!

老けた印象を与えてしまう“たるみ毛穴”を食い止めるために、城後さんがオススメするのが、表情筋のストレッチを行って土台を引き上げる「あいうえおストレッチ」。方法はとっても簡単。
口を大きく動かして「あ・い・う・え・お」の形にするだけ。

声は出さなくてもいいですが、ポイントは「しっかりと口を明け、とくに『い』や『え』の時は頬を引き上げるように意識して。1回3セットを目安行いましょう」(城後さん)。
また、よく噛んで食べる、表情豊かに過ごすといった、ちょっとした習慣もたるみ予防につながるので、日常生活の中で意識してみましょう。

「温ケア&冷ケア」で毛穴の開閉トレーニング

肌の表面を温めて毛穴を緩めるのが「温ケア」で、冷やして毛穴を引き締めるのが「冷ケア」。これを両方やって毛穴を鍛えるのも、城後さんオススメの毛穴ケア。
まず、毛穴の詰まりを取り除くには「温ケア」。スチーマーや蒸しタオルで温めて毛穴を開かせた後、洗顔やクレンジングを行うとすっきり。

次に、毛穴の開きが気になる時は「冷ケア」。朝のメーク前に収れん化粧水を含ませたコットンでやさしくパッティングすると、毛穴がキュッと引き締まります。毛穴が引き締まれば皮脂分泌が抑えられ、化粧くずれなどもしにくくなります。

そのほかに「食生活の乱れや睡眠不足、ストレスは皮脂の過剰分泌を招くので、生活習慣を見直すことも大切。また、紫外線は肌の奥の真皮にまでダメージを与え、肌のハリや弾力を失わせてたるみの原因を作ってしまいます。紫外線対策をしっかり行うことも、毛穴ケアにつながります」とのアドバイスも。

肌の水分と油分バランスを整えて毛穴レス肌に

水分と油分のバランスを整えるのが、大人の毛穴ケアの基本。その条件を満たしてくれるのが、アベンヌの「クリナンス スキンリファイナー」。城後さんも「皮脂バランスを整えながら保湿もしてくれる美容液。乾きがちだけれど部分的に毛穴の開きやベタつきが気になる、という大人の肌にもピッタリ。使い始めて、肌のハリもアップした気がします」とお気に入りだそう。しっかり保湿しながらも、1年中通して使えるさわやかな使い心地も魅力です。

①毛穴が目立つ肌をキュッと整った印象に
「P‐レフィニル」のきめを整える効果とグリセリンの保湿効果で、毛穴が目立つ肌をなめらかに整え、キュッとした印象に導きます。

②皮脂バランスをコントロール
ラウリン酸グリセリル配合で、皮脂のバランスをコントロール。さらに皮脂吸着パウダー(シリカ)が肌をマットに仕上げます。

③アベンヌ温泉水温泉水配合で、なめらかな肌を維持
“アベンヌ ミネラルバランス”と“アベンヌ バイオコンプレックス”が、
肌のうるおいバリア機能を整えて、肌の土台づくりをサポートします。

城後さんは「美容液は化粧水の後に使うのが基本ですが、クリナンス スキンリファイナーは化粧水の前にブースター的に使うのも好き!後から使う化粧水や乳液がぐんぐん入っていきます」と新しい使い方も提案。美容液の枠を超えて、これからの季節に大活躍しそうですね。

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毛穴が気になるなら
取材協力 城後紗織 美容ジャーナリスト

大学在学中より、女性誌編集スタッフとして執筆活動をスタート。独立してキャリアを重ねる一方、出産後の多忙な経験から時間をかけずにキレイになれる美容法を追求。著書「時短メークbeauty」をはじめ、雑誌やWebを通じて独自の時短美容テクを発信中。