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季節と肌

ベタつき肌が変わる!? コットンお手入れ裏ワザテクニック

暑さや湿気の影響で、肌の乾燥は気にならなくなっている人も多い時期ですが、湿度の高まりとともにベタベタして何だか気分が不愉快・・・。心の不快感は肌へもストレスとして影響していたりするものです。雨続きで外出する機会が減る時期だからこそ、時にはおうちにこもってお肌の集中ケアをしてみませんか?

今回は、美肌の要である保湿に効果的なコットン使いの裏ワザを、美容愛好家の野毛まゆりさんにお伺いしました。

Q. コットンはやはり使った方がいいのですか? とろみのあるローションなどは、手でつけることを推奨している場合もありますが、コットンまたは手で…と明記されているときは、ぜひコットンを使ってみてください。肌は毛穴やシワなど凹凸があるもの。そこに化粧水や乳液をまんべんなく塗ろうというのは実はとっても難しいこと。コットンを使えば、均一に肌の表面をとらえることができ、すみずみまで美容成分を行き渡らせることができるのです。

ただ、手で肌に触れることは心に効かせる美容のひとつでもあるのも事実。コットンで全体に美容成分を行き渡らせたら、手のひらにもう一度化粧品をとり、ハンドプレスしながら重ねづけするのがおすすめです。

コットン裏ワザテクで肌体力アップ!

毎日使うお手入れ用のコットン。ただ化粧水や乳液を塗るだけではもったいない! 「この時期のスキンケアのべたつき回避や、肌のざらつき対策にこそコットンケアを!」という野毛さん。スキンケアの快感指数を高めてくれる、野毛さん直伝のコットン使いをご紹介します。

肌が敏感に傾いたときの「ウェットコットン+化粧水」

生理前や季節の変わり目など、吹き出物ができてしまったり、肌が弱っていると感じたときにおすすめなのが、ウェットコットンテクニック。 「コットンを水で湿らせてから、いつもの化粧水をしみ込ませて肌をなでるように保湿します。水のヴェールが肌を守りつつ、不要な皮脂や汚れをきちんとオフしてくれますよ」(野毛さん)

べたつきが気になる季節の「ローション+乳液重ね」

春夏はべたつくからと乳液でのお手入れを敬遠してしまっている人に試してほしいのがこのテクニック。「化粧水をたっぷり含ませてお手入れしたあと、コットンを裏返して乳液をなじませ、そのまま肌上を優しく保湿するだけ。乳液が保護膜となり、しっかり肌を守ってくれ、べたつかないのにもっちりした肌に仕上がります」(野毛さん)

Q. 気候の変化とともに肌が元気を失っているとき、すべきことは? 美肌のために大切なのは、ずばり“肌の代謝”! 肌奥の血流が正常に整うことで、真皮のコラーゲンや繊維芽細胞といった弾力に欠かせない組織が育まれ、私たちが“肌”と読んでいる表皮のハリや透明感がつくられます。

つまり、肌の奥をきちんと活性させてあげることが大切。そのために大切なのが、肌の血流です。サウナや水風呂を繰り返すとカーッと全身の血流が促されるのと同じように、毎日のスキンケアでも肌に温度差を感じさせて血行を促すことが大切です。洗顔で肌を温めほぐし、化粧水でキュッと冷やして引き締める…。その温度差が肌を活性化させるきっかけになるのです。

肌代謝を高めるコットンマスク×化粧水使い

スキンケアによる温度差が肌の代謝アップにつながると教えてくれた野毛さん。しかし、気温が高まってくるこれからの季節は、肌温度も上昇し、普段通りのお手入れでは、なかなか肌をクールダウンすることが難しくなってしまうのも事実…。

「そんなときに取り入れてほしいのが、ローションパックです。貼っておくだけで化粧水を一定時間肌に送り込み、クールダウンできる顔型のマスクは、夏のスキンケアにぴったりです。肌にムラなくうるおいを補給できるうえ、貼っておくだけだから、朝の忙しい時間も“ながら”でうるおいチャージが叶いますよ」(野毛さん)

美肌の近道は1日2回のスキンケアを継続すること!と美の秘訣を語ってくれた野毛さん。 「続けることで肌をリズムにのせることが可能になります。特にローションパックは貼っている間に身支度を整えたり、エクササイズをしたりの“ながら美容”がかなう優れもの。肌体力が落ちがちのこの季節にこそ、取り入れて美肌を目指してくださいね!」

ピックアップアイテム
お肌をクールダウン
取材協力 野毛 まゆり(のげ まゆり) 美容愛好家

外資系化粧品会社の販売・教育トレーナー、広報PRを経て独立。美容業会30余年のキャリア持ち、雑誌、テレビ、ラジオなどで活躍。著書に『美しいものを売るために大切なこと』(WAVE出版)がある。