schedule
季節と肌

梅雨でも毛穴に悩まない! サラすべ美肌のつくりかた

世界の中でもかなり毛穴を気にしてる……と言っても過言ではない日本人女性。1年中気になるけれど、梅雨時は特別目立つように感じたりトラブルが起こりやすくなってしまうのは、一体なぜなのでしょうか?気象予報士の資格をもつ美容ライター・大貫未記さんにうかがいました。

長雨と気温の上昇が、梅雨の毛穴目立ちの要因に

大貫さんによると、梅雨時に毛穴が目立つのは、皮脂を過剰に生み出すこの時期特有の気候が関係しているのだとか。
「東京の場合、肌がカサつきやすい乾燥シーズンは、湿度が20~30%という日も珍しくありませんが、梅雨の雨の日などは80%を越えたりします。肌にとって理想の湿度は50~60%くらいと言われているので、梅雨は肌の乾燥を心配しなくていい一方、汗や皮脂に悩まされやすいようです」。

また、梅雨の長雨と気温上昇のWパンチな気候が、肌から汗が蒸発しにくく、肌表面に留まりやすい状態にしてしまうのだそう。
「皮脂の分泌が多いと、皮脂の出口となる毛穴は開きやすくなります。さらに皮脂が毛穴に詰まれば白くポツポツ目立ち、その詰まった皮脂が酸化すれば黒ずんで見えます。梅雨の時期に毛穴が目立ちやすいと実感する人が増えるのは、そのためなのです」。

Q.毛穴が目立ちにくい適正な皮脂量をキープするには?

毛穴の中の皮脂が少なければ、当然肌表面の過剰な皮脂も少なくなり、ベタつきを感じる時間も短くて済みます。つまり、朝の時点できちんと洗顔で毛穴のお掃除をして、オイルコントロール効果のある美容液や収れん化粧水などでケアしておけば、その日の皮脂トラブルを遠ざけることができるはずです。

ただし、ベタつきが気になるからと、化粧水だけで済ませたり、皮脂を取り除くケアばかりに必死になってしまったりしないようご注意を。肌が乾燥すると皮脂が過剰に分泌される場合もあるので、皮脂や毛穴が気になるときでも、保湿ケアはきちんとしておくのが鉄則です。

毛穴悩み別・効果てきめんお手入れ法

この時期気になりやすい毛穴悩みは、「黒ずみ」「開き」「角栓」の3つ。それぞれに最適なお手入れ方法とは?

●黒ずみ

毛穴に詰まった皮脂が酸化して黒く見えているので、毛穴掃除ができるクレンジングや洗顔、マスクなどで毛穴の詰まりを取り除いておくことが大切です。蒸しタオルやスチーマーで肌をしなやかにして毛穴を開かせてからこれらのケアをすると、より効果を実感しやすくなりますよ。時間がないときはお風呂でもOK!

ちなみに、毛穴の肌のメラニンによって黒く見えている場合は美白ケアが有効。また毛穴のうぶ毛が黒く見せている場合はシェービングすると目立たなくなります。毛穴が大きく開いて、その影のせいで暗く見えている場合は、マッサージなどで肌のハリを高めて、毛穴まわりの肌を引き締めることが効果的です。

●開き

過剰な皮脂分泌によって開いた毛穴は、洗顔できちんとお掃除したうえで、収れん化粧水などで引き締めるのがいいと思います。洗顔料を洗い流すときに冷水を使ったり、化粧水をつけるときにコットンパッティングしたりして、肌の温度を下げると毛穴が引き締まるような実感が得られます。

また、頬のエリアは肌のたるみによって開いている可能性があるので、エイジングケア美容液やマッサージなど肌のハリを高めるケアもおすすめです。

●角栓

皮脂と古い角質が混ざって毛穴に詰まったものが角栓です。黒ずみケアと同じく毛穴のお掃除も必要ですが、さらに角質ケアも忘れないでください。古い角質が溜まらないように、古い角質を取り除ける拭き取り美容液や、肌のターンオーバーを整える美容液などをプラスしましょう。

Q.毛穴ケアをする際に、注意することは?

洗顔やマスクで過剰な皮脂を取り除いたら、そのままにしないで必ず保湿を。取りっぱなしにすると、乾燥が進んでしまうだけじゃなく、毛穴が開きっぱなしになって、かえって毛穴が目立ちやすくなります。また、指などでピュッと毛穴の汚れを圧出すると、毛穴や肌を傷つけ肌トラブルにつながることも。どうしても気になる時は皮膚科などで適切に取り除いてもらうほうが安心です。

ピックアップアイテム
サラすべ美肌を目指すなら
取材協力 大貫 未記(おおぬき みき) 美容ライター

美容ライター・気象予報士・健康気象アドバイザー。化粧品メーカーやドクターを取材するうち、女性の肌や体が天気の影響を受けていることを痛感して、2003年に気象予報士の資格を取得。天気の観点からも美容を語れる稀有な存在。