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季節と肌

美容のプロに聞く、“夏枯れ”しない肌をつくる方法

梅雨が終わったかと思いきや、今度は照りつける強い日差しにココロも体もバテ気味。もちろん、体だけでなく、肌にも相当なストレスが溜まっているとか。
「肌がピリピリする」「洗顔後に肌がつっぱる感じがする」などいつもと違った症状を感じたら、それは肌からのSOS「夏枯れ肌」の兆し。放っておけばシワやシミなどを始めとするエイジングが加速してしまうことも。

今回、女優やモデルなど、数々の著名人の肌に寄り添ってきたビューティーアドバイザーの水井真理子さんに、夏枯れしない肌をつくるお手入れ法を教えていただきました。

Q. 意外に知らない、「夏枯れ肌」ってどんな肌?

ここ数年の夏といえば、温度だけでなく湿度も高くて、じめじめした汗をかく機会が多いですよね。一見肌はうるおっているように見えますが、実は私たちが思っている以上にバテているのです。紫外線、外的環境からの刺激、オフィスや電車やバスなどのクーラーの影響で肌はインナードライ状態。水分&うるおいが充分に行き届かず、カラカラの状態に。化粧品を使うと肌がピリピリ痛くなったり、外出すると顔が赤くなったりするのは要注意。バテた肌は、トラブルを起こしやすくなっているのです。

意外に知られていない、汗による肌トラブル

この時期ならではの肌トラブルといえば、汗。汗自体はすぐに蒸発するけれど、肌表面に残る塩分がかゆみや赤みなどの炎症を引き起こす場合もあります。
また、日焼け止めがしっかり落ちていない人も多いですね。ここ数年で、紫外線から肌を守る=UVケアの関心は高くなりました。しかしその一方で“落とす”ことを忘れてしまいがち。スキンケアの基本は落とすことから始まりますので、クレンジングケアも注意が必要です。

また、「寝苦しくてなかなか寝つけないから」といって、ひと晩中エアコンがガンガンにきいた部屋で寝ていたりしませんか? 体を冷やしてしまい、返って疲れが溜まってしまう、なんてことも。代謝も落ちてしまい、肌にも体にもいいことがありません。

Q. 夏枯れしない肌をつくるスキンケア法はありますか?

夏の疲れた肌をそのまま放っておくと、シワやシミ、たるみなどのエイジングを加速させることに。夏枯れ肌は夏のうちにケアしましょう。今回は、毎日簡単にできる3つのポイントをお教えします。

(1)汗をかいたらこまめに拭うこと

先ほどもお話したとおり、汗による肌トラブルに注意してください。そのため、汗をかいたらそのままにせず、こまめに化粧直しすることをおすすめします。そこで活躍するのがコットン。水に濡らしたあと、汗をかいたところを拭ってください。ゴシゴシと落とすのではなく、コットンを肌にそっと押し当てるくらいで十分です。オフィスや外出先でもケアできるように、ポーチに1〜2枚入れておくと便利ですよ。

(2)うるおいチャージはお忘れなく!

コットンで汗を拭ったら、乳液で肌を整えることをお忘れなく。逃げてしまった水分とうるおいをチャージします。外出先であれば、乳液の代わりに保湿力のあるUVケアを使うのもいいですね。そのあと、ファンデーションやパウダーで仕上げてください。

(3)肌の奥をキュッと引き締めるスキンケア法

暑くて肌もベタベタしているから美容液やクリームは省いてもいいでしょう、というのはNG。ベタベタしているというのは肌表面の話であって、実際、肌の中は乾燥しています。暑いからこそ、徹底した保湿ケアをおこなってください。

●肌の奥が疲れてしまっている人におすすめのスキンケア法

洗顔後、事前に用意しておいた丸い形の氷を使って、肌にしっかり当てていきます(1つのところに3秒ほどが目安です)。肌の中の筋肉が冷えると、キュッと引き締め効果が出てきて元気になりますよ。

そのあとは化粧水、乳液など、いつものお手入れをしてください。
氷の代わりに凍らせた保冷剤でも大丈夫です。そのときは角の部分で肌を痛めないように気をつけてください。

いかがでしたか?
夏の疲れた肌は夏のうちにケア。「あのときちゃんとスキンケアをしておけばよかった」と後悔しないためにも、今日からスタートを! 是非、お試しを。

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取材協力 水井 真理子(みずい まりこ) ビューティアドバイザー

美容の世界に入って13年。肌を見るだけでその人の生活スタイルまでわかる、的確で丁寧なアドバイスが人気。女性誌、美容誌などで活躍中。