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赤ちゃんスキンケア

赤ちゃんの肌にも安心して使える、スキンケア製品の正しい選び方

衣類やおむつなど、肌に触れる物ですら刺激になってしまうこともあるデリケートな赤ちゃんの肌。これから紫外線などが気になる季節、どうやってケアしてあげるのが正解なの? そんな疑問を抱くママも多いはず。今回は、自身も1児の母である美容エディターの藤井優美さんに赤ちゃんにも安心なスキンケアアイテムの選び方について教えてもらいました。

バリア機能が弱い赤ちゃんの肌は保湿が要!

「赤ちゃんや幼児の肌はまだ皮脂腺ができあがっていない状態。そのためバリア機能が低く、乾燥しやすいのが最大の特徴」と藤井さん。また、赤ちゃんの肌についたよだれが、より肌を乾燥させてしまうこともあるそう。「“赤ちゃん肌”はもちもちでみずみずしいイメージがありますが、赤ちゃんの肌は繊細だからこそ積極的にスキンケアをしていったほうがベターです」

Q. 赤ちゃんの肌ケアはどうすればいいですか?
とにかく赤ちゃんの肌ケアに大切なのは保湿です。我が家は、生まれてすぐのときからベビーマッサージとスキンケアを行っていました。特に、毎日の入浴後の全身保湿は必ず続けていたので、5歳になった今ではスキンミルクを自分で塗りますし、保湿しないと服を着ないほど(笑)! 肌の乾燥=不快ということを幼い頃から肌で知ってもらえば、大人になっても保湿習慣が自然と身に付いていくと思いますよ。

ママの手でマッサージすることは、赤ちゃんに安心感や愛されているという感情を与えるという研究も。ママの手も日頃からケアして、ふっくらした手で繊細な赤ちゃん肌を守りましょう。

“入っていないこと”が赤ちゃんアイテム選びのカギ!

化粧品を選ぶとき、ついつい「どんな成分が入っているかな…」とチェックする人も多いはず。しかし、「赤ちゃんや敏感ケアのアイテムを選ぶのなら、“何が入っていないか”で選ぶべき」と藤井さん。デリケートな肌を守りながらケアするためのキーワードを教えてもらいました。

Q. 赤ちゃん用スキンケアを選ぶときのポイントは?
防腐剤や香料は赤ちゃんの肌にとってどうしても刺激となりがち。無香料や低刺激などの表記のあるものを選びましょう。また、乳幼児の頃はベビー専用アイテムや、「●歳から」と記載された商品を選ぶのがベターです。クリームやミルク、ローションなどさまざまなタイプがありますが、じっとしてくれない赤ちゃんには、ささっと塗れるミルクタイプが使いやすいと思います。手の平で伸ばして赤ちゃんの肌をマッサージしながら塗ってあげてくださいね。

春先は、大人も肌が敏感になることも…!

デリケートなのは赤ちゃんだけとは限りません。春先は環境の変化や日中と朝晩の寒暖差などで、大人の心にも肌にも見えないストレスがかかっています。

「私たちにはもともとさまざまな外的刺激から肌を守る「バリア機能」が備わっています。しかし、季節の変わり目、不規則な生活などで肌のターンオーバーが乱れると、角層が重層化したり、逆に薄くなることで肌が敏感に傾きます」と藤井さん。いつもなら大丈夫な化粧品がしみたり、肌がすぐ乾燥するようになったり……。そんなときのお手入れアイテムの選び方を紹介します。

Q. 敏感肌の化粧品選び、注意することは?
敏感肌の原因は人それぞれ。一概にどの成分がいい悪いとは言えませんが、赤ちゃん肌と同様、無香料とか低刺激性、敏感肌用と表記されているものを選ぶのがいいと思います。

Q. 春先の敏感肌ケア、ベビー用アイテムで代用しても大丈夫?
肌に優しいものなので、大人が使っても問題ありはませんが、うるおい力やテクスチャーなどに物足りなさを感じるかもしれません。大人の敏感肌は、バリア機能の低下が原因であることがほとんどです。保湿力が足りないと肌体力はますます低下しますので、できれば大人用の敏感肌向けを使いましょう。また、赤ちゃんへのベビー用アイテムの使用は幼児期くらいまでを目安に使いましょう。我が家も赤ちゃん肌専用のスキンケアは2歳までにして、あとは私と同じものを使っています。大人用の低刺激性のものを選べば、ママやパパと一緒のものでスキンケアできます。

肌のうるおいをキープする環境を整えよう!

赤ちゃんの肌も、大人の敏感肌もバリア機能を維持することが大切。そのために欠かせないのがうるおいです。「肌に最適な湿度は50~60%だと言われていますが、うるおいは湿度が低いと奪われてしまいます。」と藤井さん。日差しが温かく感じ始めてきただけに、冬の間は欠かせなかったお部屋の加湿をもう一度見直してみるのも肌のためには必要です。

Q. デリケートな赤ちゃん肌、化粧品以外で気をつけることは?
赤ちゃんは汗っかきなので、厚着をさせると冬でもあせもが発生することも!4月中はまだ花冷えする日もありますますが、肌寒い日があるからといって、ムリに厚着をさせないように気をつけましょう。また、肌が乾燥していると摩擦によって肌荒れを起こしたりもしてしまうので、衣類やタオル、おむつなど、肌に触れるものは化学繊維や、染料が強いものは避けたほうがいいですね。

ピックアップアイテム
赤ちゃんにも使える優しいクリーム
取材協力 藤井 優美(ふじい ゆうみ) 美容エディター

All About「アンチエイジング」ガイド。美容業界歴20年以上。美容専門編集プロダクション「dis-moi」主宰。美容専門誌、女性誌の美容記事の企画・制作・執筆をはじめ、コメンテーターやアドバイザー、セミナー講師として活動。元エステティシャンという経歴を生かし、コスメ開発やエステアドバイスも行う。