首のチクチク…不快感を防止する素材選びと着こなし&ネックケアのススメ!
立春を過ぎたとはいえ、底冷えする寒さがまだまだ続く今日この頃。インフルエンザや風邪予防のためにも、防寒対策は必須です。首周りが冷えると全身が寒く感じるため、しっかり保温したいところですが、タートルネックセーターを着ると首周りがチクチクする……そんな人も多いのでは?そのチクチク、実は素材選びやコーディネイトで改善できるのです。快適かつお洒落に防寒できるファッションの知識を、ファッションディレクターの遠藤友香さんに教えていただきました。
目次
メリノウールやカシミヤなど繊維が柔らかくて細いものを
まずは、タートルネックセーターを選ぶときの素材の特徴から。どうやら、素材に対する先入観から、間違った選び方をしている人が意外に多いようです。
遠藤さんは「化学繊維の方がチクチクするようなイメージを持たれているかもしれませんが、実はウールの方がチクチクしやすいこともあるのです。せっかくセーターの下に肌着を着ていても、毛が素材をすり抜けて素肌に当たってしまうことも」と解説。確かに、ウールの方が化学繊維よりも質は良いといえますが、生まれつきアトピーがあるという人は、痒くなりやすいので注意したほうが良いそうです。
「一般的に、30ミクロン(1ミクロン= 1mmの1000分の1)以上の太い繊維が全体の5%以上あると、チクチクすることが多いよう。もちろん、ウールの中でも品種によっては気にならないものもあり、メリノ種などの高級なものは、繊維が細いので大丈夫なことも。カシミヤの場合、ウールよりも柔らかく、さらに繊維が細いのでチクチクしにくく、おすすめです。また、アルパカやモヘアはチクチクしないという人も多いため、気になる人はまず試着してみてはいかがでしょうか」と遠藤さん。メリノウールやカシミヤは確かに価格も高めですが、抜群に温かいうえに着心地も優しいため、それだけの価値があるということなのですね。
買ったばかりのセーターは、着る前に柔軟剤を入れて洗濯
ただ、自然素材にこだわらなければ選択肢の幅もぐんと広がりそう。「ウールやカシミヤに比べて温かさは劣りますが、ポリエステルやレーヨン、ナイロンなど、 化学繊維でできたものはチクチクしにくいと言えます」(遠藤さん)。
そうした素材選びに注意するだけでなく、「買ったばかりのニットは繊維が固くて、肌に当たったときにチクチクしやすいので、着る前に一度柔軟剤を入れて洗濯するのも解消法の1つ」というアドバイスも。最近は、敏感肌の方が多くなっているからか、お手頃価格のブランドからも衿の部分に肌触りのよい綿混素材を使い、首のチクチクをおさえたタートルネックが登場しているそう。首周りは綿混でチクチク回避、身頃はウール100%で温かさをしっかり確保というのは嬉しいですね。
“付けタートル”や“スヌード”で防寒しながらお洒落を楽しんで
それでも、どうしてもチクチクが気になる、という人は「セーターの下に、タートルネックのインナーを着れば、チクチク回避も万全。素材はシルクやコットンがおすすめ」(遠藤さん)。
最近は、かなり薄手で温かい肌着もたくさん出ていますが、タートルのニットとインナーを重ね着するのは着膨れして嫌という人は、「色んなブランドから出ている“付け襟”ならぬ“付けタートル”にチャレンジしてみては? レイヤードスタイルをおしゃれかつ簡単に作ることができます。手持ちの服にプラスするだけで、手軽に印象が変えられますし、着膨れせずに、レイヤードスタイルが完成します」という防寒とお洒落を兼ね備えたアイデアも。
短めトップスと合わせればスタイルアップ効果も狙えますし、スッキリとしたワンピースと合わせれば、いつもとイメージを変えることも。付けタートル以外に、今や定番となったスヌードを使うのも今っぽさが演出できます。寒い季節は、レイヤードや小物使いが存分に楽しめる季節でもあります。防寒しながら、冬のお洒落を楽しんでくださいね。
うるおいのある肌で、繊維のチクチクも改善
服の素材選びの前に気をつけたいのが、実はお肌のケア。「乾燥してカサカサになってしまった肌は、より敏感になり、繊維のチクチクも感じやすくなってしまいます。顔のケアだけでなく、首まで念入りにお手入れしてうるおいを保つことも大切」(遠藤さん)。
アベンヌの「トリクセラNT フルイドクリーム」は、カサついて刺激を受けやすくなった乾燥性敏感肌にぴったりです。
(1)チクチク感を起こしやすい乾燥性敏感肌を健やかに
乾燥によって、うるおいバリアが低下し、セーターなどが肌に当たるとチクチク感じやすくなってしまう乾燥性敏感肌。そんなデリケートになってしまった肌を、アベンヌ温泉水とセレクチオーズ(保護成分)の働きが刺激から守り、うるおいのある健やかな肌へと導きます。
(2)うるおいバリアを整えて、乾燥から肌をガード
細胞間脂質(角層内で角層細胞同士の間を埋めている脂質のこと)を構成するセラミド、脂肪酸、コレステロールと同じような働きを持つ成分を配合。細胞間脂質を補うことで、うるおいバリアが整い、乾燥から肌を守ります。
(3)しっとりなじむ、なめらかな使用感
カサつく肌にもスーッとのびて肌なじみが良く、快適な使い心地です。
刺激に敏感になった肌は、乾燥させないことが大切。たっぷりの量のクリームを、1日数回やさしく塗布しましょう。特に乾燥が気になる場合は、アベンヌ ウオーターでたっぷりと水分補給をした後に使うと効果的です。
遠藤さんは「トリクセラNT フルイドクリーム」は、やわらかく伸びが良くて使いやすいのでデイリーユースに。就寝前に塗っておくと、翌朝はしっとりします」と乾燥の度合いによって使い分けることをおすすめ。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。