drying
乾燥肌スキンケア

もっちり肌を育むための、美容のプロの保湿の裏ワザQ&A

気温の低下とともに肌の乾燥が深刻化したり、体が冷えることでくすみなどの肌トラブルが加速してしまったり…。これからの季節は、いつにも増してうるおいケアを意識することが大切です。けれども、何から手をつければいいのかわからない…。そんな人多いのでは? 今回は、一年を通してうるおい肌をキープし続ける美容愛好家の野毛まゆりさんと、植物療法に詳しいウェルネス&ビューティジャーナリストの久保直子さんのお二方に、乾燥知らずの美肌をキープするテクニックについて伺いました。

Q1:夜のスキンケアで肌を乾燥させないためのとっておきの方法ってありますか?

A1:何よりも乾燥を防ぐために大切なのが、洗顔後の無防備な状態を1秒でも少なくすることです。夜の洗顔後は、10秒以内を目安に保湿する習慣をつけましょう。また、夜のスキンケア後、実際に眠りにつくまでにはタイムロスがあるものです。就寝前にも、一日の締めの保湿として、オイルやクリームをさらに塗ってベッドへ。この『追っかけ保湿』が、眠っている間の美肌作りの鍵になってくれますよ。(野毛さん)

これからの季節、欠かせないのがオイルやクリームなどの油分アイテムです。お手入れの最後には、オイルの膜で肌にチャージしたうるおいにしっかり蓋をすることが大切です。(久保さん)

Q2:乾燥は気になるけれど、朝クリームをつけるのが苦手です。どうしたらいい?

A2:ベタつくのが苦手なら、ローションの重ねづけを。洗顔後にさっとローションをなじませたら、手のひらでしっかりと圧をかけて押し込み、さらに2回、3回とローションを重ねてみて。吸い付くようなうるおい肌に整っていくはずです。(久保さん)

朝の保湿も、洗顔後の『10秒保湿』が基本。それだけで、日中の乾燥はぐっと軽減できるはずです。クリームのベタつきを軽減するには、手のひらでクリームを揉み込むように溶かしましょう。温めて溶かしたクリームを内から外に向けてさっとなじませればOKです。仕上げにきれいなスポンジで油分をオフすれば、ベタつきやヨレのないパーフェクト保湿が完了します。(野毛さん)

Q3:肌が乾燥しているとき、朝の洗顔はしなくてもいいって聞くけれど…。本当に大丈夫?

A3:大人の肌は乾燥しやすいもの。ましてや冬場は特に乾燥が助長されるので、朝の洗顔料はなくても大丈夫です。実際に私も、朝はぬるま湯での洗顔のみ。ただし、朝の肌がベタついてたり、角質が溜まっているのを感じるときには、洗顔料を使うことも。大切なのは、肌の状態に合わせてお手入れを変えてみること。ローションやミルクで拭き取り洗顔をするのもおすすめですよ。(久保さん)

Q4:さっぱり系のコスメが好きだけど、年齢的にも季節的にも乾燥が気になります。どういうアイテムを選んでお手入れすればいいの?

A4:ベタつくのが苦手な人におすすめなのが、ジェルタイプやミルクなどの保湿剤です。軽いテクスチャーながらも油分はしっかりと配合されているので、うるおいを守る役割を果たしてくれます。また、とろみのあるローションを取り入れるのもいいと思います。とろみ系のローションは、手のひらに取り何回かに分けて手のひら全体で肌をプレスするようになじませましょう。これをゆっくり呼吸しながら行うことで肌の状態も確認できるし、ゆったりとリラックスもできますよ。(久保さん)

Q5:メークノリを良くするための方法が知りたい!

A5:朝の快適な肌を手に入れるためには、前日の夜に十分な保湿をしておくことが大切。ベッドに入る直前の『追っかけ保湿』は、朝のメークノリをアップするためにもおすすめのテクニック。寝ている間のターンオーバーで肌表面に押し上げられた、古くなった角質も取れやすくなり、朝の洗顔時に肌がつるんつるんの手触りになるのを実感できるはず。たっぷりと追っかけ保湿をした翌朝は、泡洗顔を。もちろん、洗顔後にタオルで水気をおさえたら、10秒保湿を! 夜からしっかり保湿することが、ファンデーションのノリを良くして、時短メークに繋がるのです。(野毛さん)

Q6:肌がしぼんでいると感じる時、どういうお手入れをしたらいいですか?

A6:おすすめなのが、朝のホットタオルテクニック。洗顔後、レンジなどで温めたホットタオルで顔全体をスチームしてみてください。毛穴が開いて肌表面が柔らかく整います。その後で保湿をしっかりすれば、ふっくら肌になりますよ。(野毛さん)

朝のお手入れにローションパックを取り入れてみてください。顔型の専用シートか、コットンにたっぷり化粧水をしみこませて、洗顔後の肌に水分をチャージしてみて。くすみも払拭できるし、プリプリにうるおい、肌の透明感も高まります。(久保さん)

Q7:週末など、お風呂で実践できるおうちスパテクニックが知りたい!

A7:蒸気が充満しているバスルームは、とっておきのスパ環境です。時間があるときには、まずは浴室に入る前にクレンジングや洗顔などを済ませておきましょう。メークをオフしたまっさらな肌に、保湿クリームをたっぷり塗ってお風呂場へ。普段の倍量くらいのたっぷりのクリームを顔から首、デコルテに塗ってそのまま入浴をします。シャンプーや体を洗うときもそのままでOK。最後にぬるま湯で全身をすすぐとかなりのもっちり肌に。お風呂上がりにはいつも通りの保湿をすれば、エステ後のようなふっくら肌に整いますよ。(野毛さん)

Q8:肌を乾燥させないためのクレンジングテクニックが知りたい。

A8:メークをしたらクレンジングは“必ずしなければいけない”もの。だからこそ、負担のないもの、継続ができるものを選ぶことが何より大切です。一般的には、乾燥しがちな肌にはクリームやミルクタイプ、敏感な肌や軽めのメークの日にはミルクタイプがおすすめです。ただ、これからのイベントシーズンの濃いメークには、オイルやバームなどでしっかりとオフできるものを。メークの濃度や肌に合わせてクレンジングを選び分けるのも、乾燥させないためのテクニックと言えますね。(野毛さん)。

何を選ぶかももちろん大切ですが、落とそうという気持ちが先行するあまりに、ゴシゴシこすってしまうと乾燥や肌荒れの原因に。クレンジング料でメークを溶かすようなイメージで、優しく肌上を滑らせましょう。すすぐときやタオルで水気を拭くときも、こすらずに肌を包み込むように。(久保さん)

一度のお手入れで即効果が期待できそうなプロたちのとっておきテクニックは、自分の肌で体感してみると、その後のスキンケアへの姿勢や肌への意識が変わりそうな予感……。ぜひ、日々のお手入れを楽しむためにも、無理のない範囲で取り入れてみてはいかがでしょう? きっと自分の肌がもっと好きになるはずです!

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