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乾燥肌スキンケア

エアコンの乾燥から肌を守る! オフィスでできる加湿方法と夏のスキンケア

冬に比べて湿度が高い夏。にもかかわらず、肌の乾燥に悩む女性は少なくないようです。その主な原因は、オフィス内でのエアコン!夏に起こるあらゆる肌トラブルやメイク崩れは、エアコンによる肌の水分不足で、カラカラの乾燥状態へと陥ってしまっているからかも…。

元CAで、オフィス以上に乾燥状態が続く機内で勤務していた美容コンサルタントの清水 裕美子さん。室内での乾燥対策を徹底的にマスターした清水さんに、加湿方法や夏のスキンケア、メイク術について教えていただきます!

オフィスでできる、乾燥対策

エアコンで肌が乾燥してしまう原因

夏のオフィスや自宅で欠かせないエアコン。快適に過ごすためのエアコンが、なぜ肌の乾燥を引き起こしてしまうのでしょうか?

「温度が低くなるほど、空気中の水分量が少なくなることが主な原因です。また、エアコンの風が直接肌に当たることによって、さらに水分が奪われ乾燥を感じやすくなります」

オフィスでの乾燥対策の裏技

自宅であればエアコンの温度調整や窓の開閉が可能ですが、オフィスではそういうわけにはいきませんよね。かといって、乾燥対策を怠れば肌トラブルを招く一方です…。CAという職業柄、常に空気が乾燥した機内で仕事をしていた清水さんは「外側、内側、周囲環境からの3つのアプローチで保湿をすると効果的」だと、オフィス内でできる乾燥対策を教えてくださいました。

外側からのスキンケア

「保湿効果の高いミスト化粧水などで保湿しましょう。メイクの上から使える粒子の細かいタイプを選び、顔から20〜30cmくらい離してスプレーすると、化粧崩れも気になりませんよ。保湿効果のない、ただの水は逆に肌を乾燥させてしまうのでNGです」

スプレータイプの化粧水で外側から肌に水分補給を。保湿に加え、清涼感も感じられるのでほてった顔を抑える効果も期待できそうです。

マスクも乾燥対策の味方

昨今ではマスクを着用するのがスタンダードになっています。実はマスクには、乾燥対策としての効果もあるのだとか。

「マスクをしていると吐く息でマスクの中が加湿されます。マスクの素材は不織布よりも天然素材のガーゼマスクがオススメ。肌に優しく、マスク荒れも回避できます。

マスクを外したときはミスト化粧水をシュッと吹きかけてケアしてあげることを推奨します。肌のバリア機能が低下すると、マスク擦れなどの刺激を受けやすくなってしまうので、こまめな水分補給や保湿を習慣にしてみて」

内側からの水分補給

「こまめな水分補給を心がけましょう。喉をうるおわせるくらいの量を10分〜20分おきくらいに少しずつ飲むのがオススメです。

CAも機内でこまめに水分補給をしています。夏だと冷たいものを飲みたくなってしまいますが、身体を冷やしてしまうので、常温か温かいものがベター。常温の水やハーブティーがオススメ。カフェインは体内の水分を排出してしまうので気を付けて」

環境を整える

「自分の周りの湿度を上げる工夫をすること。コップにホットドリンクを入れてデスクに置いたり、濡らしたタオルを広げて置くだけでも効果があります。CAも乾燥する機内で仮眠をとる時、濡れたおしぼりを枕元に置いて寝ています。卓上加湿器もオススメですが、肌に直接風が当たると乾燥を感じる場合もあるので置く場所に注意してください」

蒸気は空気より重いため、加湿器から排出された蒸気は下へ下へと向かっていきます。少し高い、しっかりとした土台の上に卓上加湿器を置くのがオススメです。

日中の乾燥対策スキンケア

メイクアップ前が要! 乾燥対策スキンケア

エアコンで肌が乾燥すると、肌トラブルを招くだけでなく化粧がすぐ崩れたり、シワが強調されて老け顔に見えるなど、あらゆる悩みを招いてしまいます。エアコンに負けずに良好な肌コンディションを保つためには、「メイクアップ前のスキンケアが重要な鍵」だと語る清水さんに、朝の乾燥対策スキンケアについて詳しく伺いました。

シートマスクの浸透力アップ術

「忙しい朝にオススメなのが、シートマスク。100円ショップでも買えるシートマスク用のシリコンカバーをつけると、シートマスクが落ちてこない上、肌への浸透力も高まります。その間に着替えたり、朝食の準備ができるので時間を効率的に使うことができます」

朝はシートマスク+シリコンカバーによる、“ながら”美容で時短スキンケアを。肌の水分量が上がれば、乾燥することなく一日うるおった肌をキープできるはず!

絶対はずせない、目元ケア

「目元は、顔の中で最も皮ふが薄い部分。そのうえ、よく動かすため、表情ジワや乾燥小ジワが気になりやすいパーツです。アイクリームは濃厚なテクスチャーのものが多いため、夜のスペシャルケアとして取り入れる人が多いかもしれませんが、目元をたくさん動かす前の、“朝使い”もシワ予防にオススメです」

メイクを重ねてもよれにくい軽めのテクスチャーを、朝用アイクリームとして取り入れてみては?

フィックススプレー

「メイクの仕上げにフィックススプレーをすると、メイクがピタッとフィットして崩れにくくなるので、夏のこの時期は特に欠かせないアイテム。マスクによるベースメイクの崩れにも効果的ですよ」

フィックススプレーは乾燥対策のみならず、屋外での活動が多く汗や皮脂によるメイク崩れを防ぐアイテムとしても役立ちそう。

日中メイクの上からできるスキンケア

朝しっかり肌コンディションを整えたとしても、その日の体調や環境によって日中に肌の乾燥を感じることもあるはず。崩れを防ぎつつ、メイクの上からできるスキンケアはありますか?

「ミスト化粧水をシュッとして、失われた水分を補給しましょう。その後、保湿効果のあるクッションファンデーションで整えることで日中のスキンケアとメイク直しが同時に行えます。

より乾燥が気になる時には、BBクリームやリキッドファンデーションに乳液やクリームを混ぜて、ポンポンとなじませると良いです」

簡単なメイクお直し法

どんなにケアを心がけていても、1日のハードワークとエアコンによる乾燥で、夕方には疲れが顔に現れてしまうことも…。疲れ顔をカバーするためには、どんなメイクアップを取り入れると効果的ですか?

「ツヤ感を出すと顔の印象がパッと明るくなり、多少の崩れはカモフラージュできます。ハイライターで自然なツヤ感を出すだけでも、印象が変わりますよ。

崩れを気にしてマットに仕上げ過ぎてしまうと、さらに乾燥して悪循環に。肌表面がサラッと整う程度のセミマットな肌に仕上げるのがオススメです。

私は上記のプロセスの後に、フィニッシングパウダーを愛用しています。内側から発光するような肌を目指すと、疲れ顔が見違えます」

乾燥するオフィス内でも肌の保湿、簡単な加湿法にメイク術をマスターすれば、肌コンディションは良好に保つことができるようです。季節とシーンに合わせた乾燥対策で、美肌のまま夏を乗り切ってくださいね!

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取材協力 清水 裕美子 CAのキレイの秘密を徹底分析!CA流美容コンサルタント

日本航空の客室乗務員として約5年勤務。乾燥や不規則な生活など過酷な環境の中でもなぜCAたちはみんなこんなにキレイでいられるのか?と疑問を持ち、およそ5000人のCAのきれいの秘密を観察・分析。「CA流美容」として発信する。
著書「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが持続するきれいの手抜き」(青春出版社)