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敏感肌スキンケア

やっぱり洗顔は泡が決め手! 正しい洗顔のすすめ

最近、美容感度の高い人たちの中で秘かなブームになっているのが、「正しい洗顔法」。肌のお手入れというと、化粧水やクリームなど「与える」ことばかりに目が行きがちですが、「落とす」「洗う」ことこそがスキンケアの要であり、正しい洗顔法が見直されています。今日は美容ジャーナリストの大貫未記さんに、正しい洗顔法を教えていただきましょう。

洗顔方法によって肌トラブルを起こしてしまうってホント?

意外かもしれませんが、洗顔方法によって肌トラブルを起こしてしまうのは、本当の話。理想的な健康的な肌とは「うるおいで満たされている肌のこと」をいいます。うるおいで満たされていれば、キメも整い、肌触りも良く、明るく透明感のある肌も夢ではありません。

ですが、肌から取り去るケア(クレンジングや洗顔)はその方法次第で、肌に負担をかけてうるおいを奪ってしまうことも。しかも、スクラブやピーリングなどのスペシャルケアとは違い、洗顔は毎日(毎朝、毎晩)の習慣なので、間違った方法を日々積み重ねていくことで肌の状態をどんどん悪化させてしまうのです。

たとえば、洗顔料の泡立てが不十分だと、洗浄成分の原液がそのまま肌にのり、肌に負担をかけてしまいます。しかも、指での摩擦も起きやすく、洗い流すのも時間がかかります。

また、たとえしっかり泡立てたとしても、指に力を入れれば摩擦によって肌への刺激となります。すすぎが不十分とか、タオルでゴシゴシこするといった行為も、肌への刺激になります。

肌へ負担がかかる、刺激となる、ということは、肌のバリア機能を弱め、うるおいが逃げてしまいます。このためカサついてしまったり、キメの乱れ、刺激による炎症の色素沈着(くすみ)が起きてしまったりと、肌トラブルを招くので注意すべきことなのです。

一昔前までは泡立てネットや泡が出てくるポンプ式洗顔料もなかったので、今に比べると、きちんと“泡立て”をするのは難しかったことでしょう。

洗顔にまつわる正しい知識も必要です

洗顔次第で肌トラブルを招いてしまうのは、何もこれだけではありません。よく「洗顔するときは冷水? それともぬるま湯?」と聞かれるのですが、冷水だと皮脂が取れにくくなるため、ぬるま湯で洗うのが今の洗顔常識です。3月もまだ寒い日が続きますが、冷水で洗うと手が(顔も)冷たくて洗顔を早く終わらせようとし、すすぎ残しが出てしまう可能性もあります。

また、スクラブやゴマージュを使用しての「ディープクレンジング」は肌に必要なうるおいまでも落としすぎてしまうため、毎日おこなう必要はありません。生理前など肌がザラつくときや角質が溜まっているなと感じたときに、洗浄力の高めのアイテムに切り替えることをおすすめします。

正しい洗顔法で正しくケア!

ここで、正しい洗顔法をお教えします。

(1)洗顔前に手を軽く洗い、手の汚れを落とす。
見落としがちですが、手に汚れがついたままだと泡立ちが悪くなるので気をつけて!

(2)泡立てはしっかりと。
洗顔ネットもしくは、泡が出るポンプ式の洗顔剤の使用をおすすめします。手で泡立てるよりも絶対にうまくいきますよ。洗顔料の量は多すぎると完全に泡立てることができないこともあるし、少ないと手と肌との間のクッションにならずに肌への刺激となるなど、どちらもよくありません。パッケージに記されている使用量を確認しておきましょう。

水は少しずつ足していくのがおすすめですが、その洗顔料に使い慣れてくると適量がわかってくるでしょう。

(3)ふわふわの泡でやさしく洗う。
手のひらいっぱいの泡を使ってやさしく洗います。汚れを落としたいTゾーンからのせ、ベタつきが気になる小鼻などは指先でくるくると。うるおいが奪われやすい頬などは、さっとのせてすぐに洗い流すのがおすすめです。

力加減は難しいですが、肌を動かさないイメージですね。こすったり、引っぱったりはNG。頬は泡をさっとのせるだけで十分、指の力は必要ありません。

(4)洗い流しはしっかりと。
最後はしっかり洗い流すこと。「もういいかな?」と思ってから、さらに数回流せば安心です。

Tゾーンのテカリが気になるなら、泡パックのように1分くらい置いてから洗い流すのもおすすめです。また、すすぎ残しがないように必ず鏡を見ながら洗うことや、夜の洗顔(入浴時)では、シャワーを使って洗い流すように心掛けましょう。顔全体をくまなく流すことができるし、シャワーの程よい刺激は肌の血流アップにも貢献している気がします。
皆さんも是非、試してみてくださいね。

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取材協力 大貫 未記(おおぬき みき) 美容ライター・気象予報士・健康気象アドバイザー

化粧品メーカーやドクターを取材するうち、女性の肌や体が天気の影響を受けていることを痛感して、2003年に気象予報士の資格を取得。天気の観点からも美容を語れる稀有な存在。