sensitive
敏感肌スキンケア

汗にご注意! 春の敏感肌スキンケア法

待ち遠しい春になったのに肌がチクチク、ムズムズして敏感になりがち。花粉や大気汚染の影響かなと思いきや、もしかして「汗」のせい?! 美容エディターの藤井優美さんに春に起こりやすいスキンケアトラブルについて聞いてみました。

敏感肌の意外な盲点。「汗」こそが美肌の天敵だった!?

ダラダラと流れるような汗でなくても、かいた汗をふかずそのままにしてしまうと、汗が蒸散するときに汗に含まれる塩分が肌に残り、これが刺激になることも。また、汗は蒸散するときに肌の水分もうばってしまうため、肌が乾燥しやすくなるうえ、これを繰り返すことで肌のバリア機能が低下し、肌は敏感になっていきます。

汗はそのままにしておかない! お手入れ法を習慣化して

うっすらでも「汗をかいたな」と思ったら、ハンカチで肌を軽く押さえるように汗を吸い取って。また、汗をかく時期になると皮脂で肌表面が何となくうるおっている気になりますが、肌の内側はまだ冬の影響を受けて乾燥しがち。肌表面の皮脂に惑わされず、きちんと保湿ケアをすることが、結果、春先の肌トラブルを防ぐことになるのです。

補足になりますが、3月から紫外線照射量はどんどん増え、決してあなどることはできません。紫外線も肌を敏感にする大きな原因。日差しの強さ=紫外線ではないので、肌が敏感に傾きやすいこの時期から紫外線対策は万全にするように心掛けてください。

敏感肌に合ったスキンケアはどうしたらいい!?

「肌がカサカサするから集中美容液やマスクを!」ではなく、まずは普段使っているベーシックケアの見直しを。使用量は適正か? 使用順は? 肌質に合っているか? 力を入れすぎていないか? など、いつものスキンケアを丁寧に意識してみるだけでも肌は大きく変わります。ただ、いつも使っている化粧品がしみたり、赤みやかゆみなどの症状があらわれた場合、肌を休ませてあげることも大切です。

といって「何もケアしない」となると、肌はもっと敏感になってしまいます。こんなときは、肌への刺激を極力抑えた敏感肌用や抗炎症作用のあるスキンケアに変更するだけで効果がみえることも。このとき、処方されている成分ができるだけシンプルなものを選ぶようにすると肌への刺激が抑えられます。

また、お手入れをするときも擦り込むように塗るのは絶対NG。のばすときは指が触れているかどうかくらいの力で、皮膚を引っ張らないように。もし力加減がわからなければ、最初にコスメを両手に塗り広げ、両手のひらでスタンプを押すように肌にポンポンと広げていくように。敏感肌には摩擦がNGと肝に銘じて。

ピックアップアイテム
洗顔も肌に優しいケアを!
取材協力 藤井 優美 美容エディター

美容業界歴25年。美容専門編集プロダクション「dis-moi」主宰。美容専門誌、女性誌の美容記事の企画・制作・執筆をはじめ、コメンテーターやアドバイザー、セミナー講師として活動。元エステティシャンという経歴を生かし、コスメ開発やエステアドバイスも行う。