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敏感肌スキンケア

優しいだけじゃ、くすみが加速!? 敏感肌のための美白術

敏感肌は角層が薄くバリア機能が弱いために、少しの刺激でもひりつきやかゆみ、赤みを感じやすくなります。美白スキンケアというと、効果が高い分“刺激が強い”という先入観もあり、敏感肌の人は苦手意識がある人も少なくないようですが、CA流美容コンサルタントの清水裕美子さんによると、敏感肌の人ほど美白ケアが必要だそう。そのわけとは……?

「敏感肌は角層が薄いため、紫外線ダメージを受けやすい状態。それなのに肌への負担を嫌がって日やけ止めをきちんと塗らなかったり、乾燥が気になって洗顔・クレンジング不足になったりしてしまうと、たちまち肌のくすみを加速させることに。紫外線がピークになる季節だからこそ、敏感肌には美白ケアが必要なのです」

美白ケアと肌へのやさしさを…両立するコツは?

シミのケアも保湿も、やさしさにもこだわりたい……とは言え、アイテム数が増えると、それだけ刺激となるリスクも増えてしまうため、敏感肌のお手入れはとにかく“シンプルケア”が鉄則。では、美白ケアと敏感肌ケアを両立するためには、どんなことに気をつけるべきなのでしょうか。

「アイテムを足すよりも、注力すべきは“落とすこと”。汗や皮脂で崩れたメークが毛穴に詰まったままだと肌をくすませる原因にもなるので、クレンジングは特に念入りに。ただし、こすってしまうと当然刺激になるので、手の平でじんわりと温めたクレンジング剤で顔全体を包み込むように馴染ませ、その後優しいタッチでクルクル円を描きながら汚れを浮き上がらせます。夏場はシャワーだけで済ませる人も多いかもしれませんが、シャワーで顔を洗うと刺激になってしまうので、手の平にお湯をため優しく洗い流すようにしましょう。また、くすみ解消に欠かせない肌の代謝を高めるため、洗顔時に温水と冷水を交互に顔にパッティングする温冷ケアもおすすめですよ」

インナーケアを取り入れれば、美白効率がぐんとアップ!?

もっとスピーディに透明感をアップしたい! 日やけ止めを塗ったつもりなのに“うっかりやけ”しちゃった! そんな時にはどうすれば?

「効率よく美白ができるシートマスクがおすすめ。ただし、シートの繊維が刺激になる人は、塗って洗い流すタイプのものがベターです」

また、インナーケアで内側からのメラニン代謝アップを狙うのも、肌への負担が少ないうえ、効果がスピーディになってGOOD!

「習慣にしやすくておすすめなのが、ビタミンCの抗酸化パワーをたっぷりチャージできるレモン水。レモンをぎゅっと絞ったお水を一杯飲むだけなので、とっても簡単。クエン酸で疲労回復効果も期待できるため、代謝があがりメラニン排出力が高まります。ただし、レモンに含まれるソラニンは、紫外線に反応しシミの原因になることもあるので、レモン水は夜にとるようにしましょう。また、パプリカもビタミンCが豊富で抗酸化力もパワフル。生でも加熱しても美味しく食べられるので、サラダに炒め物にどんどん活用しましょう!」

シミのもととなるメラニンの代謝スピードをアップさせたいなら、夏でも湯船に毎日浸かること、と清水さん。

「暑くて浸かる気分になれない時は、“手作り炭酸バス”がおすすめです。重曹大さじ2杯を湯船に入れ、浸かる間際にクエン酸を大さじ1杯加えるだけなので、いつでも簡単に作れます。シュワっと爽快感があって、夏場でも快適ですよ」

結果を急ぐと逆効果? くすみ&肌負担を加速させるNGお手入れとは

「くすみが気になると、つい角質ケアに走りがちですが、皮膚が薄くデリケートな敏感肌には、ピーリングやスクラブはあまりおすすめしません。古い角質が気になるときは、蒸しタオルで肌を柔らかくした後、酵素入り洗顔料をたっぷり泡立てて洗顔すると良いでしょう。また、日やけ止めが刺激になることもあるので、数値の高い日やけ止めはほどほどに。日傘や帽子、サングラスなどのアイテムや飲む日やけ止めなどUVグッズを組み合わせると、肌への負担を減らしながら紫外線ダメージを防ぐことができますよ」

清水さんによると、夏バテによる栄養不足や肩や首のコリによる血行不良も、肌をどんよりくすませる原因になるのだとか。スキンケアだけに頼るのではなく、内側からのアプローチも同時進行で取り入れることが、肌負担なく透明感をアップさせる秘訣です。

取材協力 清水裕美子 CA流美容コンサルタント

元・日本航空国際線キャビンアテンダント。自身がアトピー、敏感肌で悩んでいた経験から、約5,000人のCAの美容法を観察・分析。それを体系化し「CA流美容」を確立。現在は、
CA流美容コンサルタントとして、セミナーやメディアなど多方面で活躍中。著書「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが持続するきれいの手抜き」(青春出版社)も好評。