SPFが高いほうがやっぱり良い? 正しいUVケアアイテムの選び方
梅雨シーズンに太陽の日射しが見えると嬉しくなりますよね。でも、この日射し、思った以上に肌に影響を及ぼしていることをお忘れなく。紫外線ケアをせずにいると、シミやシワなどのエイジングを加速することに。歳を重ねても活き活きした美肌を保つなら、毎日の紫外線対策は欠かせません。
ここ最近はUVケアの関心が高まっているため、外出するときは日やけ止めを使用しているという人が多くなっています。でも、「本当のところ、どこまで紫外線ケアをすればいいのかわからない」「機能が高すぎるとかえってダメージを与えているのでは?」と心配する声も。今回はそんな人のために、UVケアの基礎知識をご紹介します。
目次
SPFってナニ?
皆さんもご存知の通り、日やけ止めの商品に表示されている「SPF」「PA」は、紫外線を予防するための指標であり、肌に強いダメージを与える紫外線B波を防ぐ指数は「SPF」、肌の奥にまでじわじわと入り込んでくる紫外線A波を防ぐ指数は「PA」で表記されています。紫外線量が増えるこれからの季節は、紫外線B波の「SPF」に注目してみてください。
●SPFってどんな役目があるの?
SPFとは、Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で、紫外線防御指数ともいいます。SPFの隣に数字が書かれている数字は、「肌に何もつけずに紫外線を浴びて赤くなるまでの時間」を意味します。ここで、SPFの計算法をおさらい。
●SPFの計算方法
SPFの数値単位は、だいたい15~20分を1単位とします。つまり、SPF1は何も付けない状態だと15~20分日やけを遅らせることができる、という意味。SPF30だと、30×15分=450分。7時間くらいは日やけ止め効果があるという意味になります。
●SPFは高いほうが良いというのはホント?
最近では、SPF値が高いアイテムが多く登場しています。日本では最高指数を50(+)までと決めていますが、先ほどの計算をすると12時間以上日やけ止め効果を発揮するという計算になります。ですが、この数字に安心していてはいけません。UV機能が高いとそれだけのリスクもともなうのです。
肌に負担がかかるの?
UV機能は高ければ高いほどいいような気になりがちですが、防御機能を高める(持続させる)ためには、肌に刺激の強い成分を配合しなくてはならないこともあります。このため、肌の調子が悪いと肌あれを起こしてしまうことも。
また、日やけ止めで問題がなかったとしても、ケアの仕方で肌にダメージを与えてしまうケースもあるので注意が必要です。SPF50の場合、汗や皮脂にも強いウオータープルーフ処方のものが多いため、専用のリムーバーで落とすことをおすすめしています。ですが、「専用クレンジングは面倒」と、専用クレンジングを使わずに、毛穴が詰まったり、吹き出物ができたり、肌に負担をかけてしまっていることも。
日常生活ならSPF20〜30程度で大丈夫
では、どれくらいの数値なら大丈夫なのでしょうか?日常生活には、SPF20〜30程度で大丈夫。できれば、乾燥や肌ダメージから守ってくれるスキンケア効果のあるUVアイテムを選ぶといいでしょう。
その際に気をつけてほしいのは、UVケア法。通勤時間やランチなど“ちょっとした”外出でも日射しは容赦なく照りつけているので、油断は大敵です。汗や皮脂でUVケア成分が取れてしまっていたら? 紫外線から肌を守るためには、こまめに付け直すことが大切なのです。腕や足はもちろん、デコルテや首、耳の後ろも忘れずに付けましょう。オフィスに置いたりバッグにひとつ入れておくと、いざというときも安心です。