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簡単エクササイズ

脱おブス姿勢…ガンコな肩コリの原因!? ストレートネックにご用心

女性を悩ます首や肩のコリ、頭痛の原因として、近頃よく耳にするようになった“ストレートネック”。自覚症状がなかったり、深刻に受け止めず放置している人が多いものの、頭が前に出ていて立ち姿が美しく見えないうえ、悪化すると頸椎ヘルニアを引き起こす、放っておくとかなり厄介なものなんです。

そこで今回は、日夜ストレートネックや頸椎症に悩む人たちを救い続ける、かみみぞ徳永整骨院の院長・徳永英光先生に、肩&首コリをラクにして、おブスな姿勢を正す珠玉のメソッドを伝授していただきました。悪い姿勢は習慣がつくるように、良い姿勢も毎日エクササイズを続けることで身に付きます。本気で首&肩コリや猫背とおさらばしたいなら、自分が無理なく続けられるタイミングで、いざTRY!

Q. そもそも、ストレートネックってどういう状態?

簡単に言うと、本来ならば湾曲すべき首のカーブがまっすぐな状態になってしまうこと。ご存知のように、人間の背骨はS字状にカーブしているのが正常な状態です。頭はボウリングの玉ぐらいの重さがありますが、こうしたカーブがあることでクッションとなって負担を分散することができるのです。

ところが、スマホやパソコンなど、長時間前かがみになる悪い姿勢が続くと、骨盤が傾き、頭が前に出て、首のカーブがまっすぐに伸びてしまいます。そうすると、頭の重さを支えようと首や肩に負担がかかり、疲れてコリが溜まってきてしまうのです。肩コリくらいなら……と甘くみてはいけません。スマホやパソコンを使う機会がますます増え、慢性的に首や肩に負担がかかっていくと、頸椎症や頸椎ヘルニアといった、つらい症状を引き起こしてしまいます。ストレートネックのうちからきちんと対処しておくことで、首&肩コリのない健やかな身体と美しい姿勢を保つことができますよ。

Q. 自分がストレートネックかわかりません!

単なる肩コリと思って、ストレートネックは自覚症状がない人も少なくありません。下記のチェック項目で3つ以上当てはまった人は要注意。症状が深刻になる前に、簡単エクササイズで美姿勢を取り戻しましょう!

●横から見たときに、肩先と耳の穴の位置が一直線になっていない。
●壁に背中をつけて立った時に、頭が壁につかない。
●1日中スマホが手放せない。
●仕事柄、つねにパソコン作業に負われている。
●家でも通勤時でも携帯ゲームが手放せない。

3分でできちゃう! ストレートネック解消エクサ

●肩甲骨の動きがスムーズに「ペンギン体操」

(1)
まずは、足を肩幅に開き、両腕を床と水平にまっすぐのばします。

(2)
ひじを身体よりも少し後ろに引き、鳥が羽ばたくようにパタパタと腕を動かします。小指と小指がぶつかるようなイメージでおこなうとさらにGOOD。ひじはまっすぐのばすのがポイントです。姿勢がすっと伸びます。(10往復)

●上部胸椎をしなやかに「美背中体操」

(1)
椅子に座り、体側にひじを曲げて手は肩に添えます。

(2)
ひじとひじを身体の前で合わせながら、おへそをのぞき込みます。この時、首を曲げるのではなく、背中を柔らかくのばすようなイメージで行いましょう。

(3)
ひじとひじを(1)の状態に戻してから、ナナメ上を見上げます。アゴを上げすぎたり、背中が丸まったままで首を持ち上げないように注意して。ストレートネックの人は、上部胸椎(胸の骨の上6本)のしなやかさがなく丸くなりがち。ここを意識的に動かすことで正しい姿勢を保ちやすくなります。(3往復)

●斜角筋をゆるめる「ピストル体操」

(1)
椅子に座り、両腕を前に出し、手でピストルをつくります。

(2)
腕はまっすぐ、目線は指先に。その状態をキープしたまま、腕をゆっくり天井へ向けていきます。天井にきたところで20秒キープ。首の前側にある筋肉・斜角筋が気持ちよくのびます。
ここは頸動脈が下に走っているため、マッサージができず放置されがち。ストレートネックの人は、特にここが緊張しているので、ここちよくのばしてあげると症状が軽くなりますよ。(天井を向いた状態で20秒)

徳永先生によると、「休みの日に軽いストレッチなどで、仕事では使わない筋肉を刺激してあげるだけでも、身体のゆがみがとれる」のだとか。毎日のお風呂あがりや朝起きた時など、自分が続けやすいタイミングで習慣にすれば、肩コリ知らず&惚れ惚れする美姿勢の素敵なレディに近づけますよ!

illustration Mana Manali

取材協力 徳永英光 かみみぞ徳永整骨院院長、柔道整復師

身体のゆがみを科学的に評価し改善する「リアライメントアプローチプログラム」を修士。対処療法だけでなく、根本的な原因にアプローチする施術を行い、のべ9万人以上の施術実績をもつ。特に頸椎症、頸椎ヘルニア、ストレートネックに悩む人々から絶大な支持を得る。